【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2

63.ニートと引きずる物 ページ21

ラウンジが崩壊したと思うとすぐに再生しまた復活する 私達が中に浮いているうちにvoidollが大半の敵を消していった
まぁ、それはありがたいが結構これはキツイんじゃないか？崩壊していることも考えると

「だけどよ、駆け回る少女っていいよな！」

普段、少女なんて見ない俺は目の前の映像の少女が駆け回る姿を見ていた
まず、幼い少女がふよふよ浮いて敵を倒していき
魔法少女がステッキでトドメをさす
そして、ゴリゴリとチェーンソーで敵を倒す高校生………いや、良くないな強すぎていいなーってならない
それに比べて花火の女は愛想が悪いな

そうやって横目で女子達を眺めていると急に赤髪の少女が立ち止まった

明るいその少女のアバターは顔は笑っているが笑ってないような気がした
バグに襲われかけていたが先程、ラウンジにやって来たイスタカが助けていたから無事だった

「どうしたんだ急に立ち止まっていたが」

「なんにもないわよ！」

彼女はそう言うが俺はその子の横にたった
彼女、何か言いたいのか？そう思った
そして、俺は音声入力モードを使い独り言をはじめた

「これは私の独り言だ 聞かなくてもいい
私にはまだ、ある人に伝えきれていないことがある 今、ここの人達にもだ
俺はずっとその事でずっと後悔している
伝えれないことがあると
人はどうしても後へ後へズルズルと引きずる
まぁ、お前がどうしたいかは自由にすればいいが伝えれなくて後悔はするなよ」

俺はそれだけ伝えて
また、無言でまた戦い始めた
俺だって伝えないといけない
姉貴を、勝手にアバターにしてる事を
姉貴と血が繋がっていないこととか
本当は親も違うことも
まぁ、色々と姉貴には伝えきっていない
だから、これだけは赤髪の子に伝えないと行けないと思った

だから、俺は姉貴に、ニートでバカな厨二病の弟を演じ続けている
姉貴を悲しませたくない為に

おっと、戦いから頭がそれてしまった
敵は倒していってるけどな

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