【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2 (ページ11)

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53.どこまでいっても変わらずページ11

「オレのデッキはオレンジ、バーゲンセール、アルプ、イェーガーだ。あと大砲女、オレは死神じゃなく堕天使だ」

カードの開示を求められたため、とりあえず言っておく
正直、死神でも堕天使でもどっちでもいいが、そういう設定にしてあるため訂正しておく

「13、彼女は深川まといさんですよ。それから大砲ではなく花火を打ち上げるための打ち上げ筒だと思います」

「へいへい」

一応今は13としてボイスをしているので適当な返事をしておく

しばらくバグを倒していると菊が軽く腕を叩いてきた
マイクは切っているようなので俺も切って話を聞く

「アタッカーが少ないのでしぃさんに電話してみます。トップランカーしかいないので、もしかするとしぃさんも入れるかもしれません」

「へぇ…。珍しいな、他の誰かを気にするなんて。それに電話って言ったってどうするんだ」

「電話は固定電話からします。興味はありませんがノマさんの時間が厳しそうなので」

俺の時間？
疑問に思い時計を見れば家を出る30分前になっていた

「確かにやばいな…」

そう呟き横を見ればすでに菊はおらず、固定電話から至誠に連絡を取っていた
…仕方ないか

「聞いてるか。今ジャンヌがオレ達と同じくらいのアタッカーに連絡を取ってる。そいつももしかすると入ってくるかもしれねぇ」

HSを使ったことによりアタッカーモーションに切り替わった13は、大鎌を振りかぶりバグの集団を一斉に倒す
菊は電話が終わったようで、また俺の隣に戻ってきていた

「13から聞いたと思いますが、もう1人アタッカーの方がラウンジに来ます！」

「そのアタッカーってさぁ、使えるの？」

「えぇ、私と13と同ランクです。変わった方ですが理解のある方です」

大砲…、花火女はまだ来てもいない至誠について問う
さすがにその発言は俺でも失礼だと思うが

「あらぁ、まだ会ってもないのに疑うのはどうかと思うわよぉ？ヴィーナスポロロッチョ、アタシの名前よ」

「…来るの早くねぇか」

「有難いことですよ！事情は電話で話した通りです。まずは連携をとるためにカードの開示をお願いします！」

あいつそこら辺移動しまくるから面倒なんだよな…
あと思ってたことが被ってるのも癪だな

「ええ、わかったわ。カードはイデア、イェーガー、ソーン、シャドウよ。さて、これでいいかしら？」

そう言うとイデアを切り、バグの群衆に向かっていった