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「___へぇ、ほんま?恵くんが特級祓った上に領域展開したて…」

“「うんうん、お前がいない間に急成長!随分厄介になったよねー」”

「??…せや、内通者の件やけど解決しそうやで。多分…明日には色々情報持って帰れるわ」

呑気に話す声が地下に響いていて、与幸吉はあまりの驚きにその目を見開いていた。
携帯片手に面倒くさそうに幸吉の左右に立つ男たちを見つめる女の名を禪院A、日本に五人しかいない特級呪術師の一人だった。

「やっほ〜メカ丸…いや、幸吉くんて呼んだ方がええか?」

「…どうしてここが?」

「あらぁ、あんたには聞いとらんやけどなあ。ま、せやな…勘や言うたら信じてくれんのん?」

は、と横に立っている真人がかわいた笑みを浮かべたと同時に幸吉のその体はどぷん、と音を立てて黒い影の中に落下した。
Aはそれを見てしてやった、というように口角を上げてやっと目の前の男に目を向けた。

「へぇ…今回(・・)はそんな見た目なんや。相変わらずキッショい術式やね」

「まるで私と会ったことがある、そんな話し方をするんだね?禪院A」

「まぁ間違うとらんしな、…んでそっちの呪霊(ザコ)、悠仁くんの成長に必要なんやろけど…出来たらここで始末したいんよなぁ」

Aはまるで実家にいるかのような、そんな気の抜き方でそう言って顎に手をやった。額に縫い目のあるその女はそんなAを見て目を細めさせているが、Aに舐められていると確信した真人はうずうずと身体を動かしたくて仕方が無いようだった。

「ねぇ、こいつ殺していいんだっけ?」

「うーん、まぁ好きにしたらいいが…勝てないよ?君じゃ」

「…はぁ?」

お前までそんなこと言うの、と真人がジト目をした瞬間だった。Aは薄く笑みを浮かべて一歩踏み出した。

「…ま、お前はあっち(・・・)で祓えばええか?因縁の相手は悠仁くんやろしなぁ…」

「…!」

「ほな、細かいことは幸吉くんから聞きはるからええわ。おおきにね〜」

そう言って現れた時と同じように音もなく消えたAを真人は呪霊ながらにも睨みつけ、女は楽しそうに口角を上げてAが立っていた場所を見つめていた。

「禪院A、何か知っているな。それでいてわざと私達を見逃した」

「だからさっきから何言って」

「いいかい真人、あの女は普通じゃない。…術式に十種影法術を持ち、そして“その手”であの魔虚羅を調伏している」

「……はは、マジかよ」

「…彼女を敵に回しているのは少し、マズイかもね」

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バナナプリン - めちゃくちゃ好きです…やばい動悸が…。直哉絡みなのもいいしキャラとの絡みがいちいち尊い✨🍌更新ありがとうございます!影で応援してます!🍮 (2023年12月9日 18時) (レス) id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2023年12月6日 1時

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