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私はいつも奴のおまけでしか無かった。
小学校で出来た友達も、親友も、奴目当てで私とつるんでいただけだ。
『Aちゃんって、全然面白くないよね』
『それな！』
『直樹君が居るからこそのAちゃんだよねー』
『なっちゃんさいてー、でも分かるわ』
初めて聞いた時は本当にショックだった。腹の中がグルグル渦巻いて、息を吸うことすら出来ずに口からはくはくと酸素が出ていった。口下手な私でも友達が居るんだと勘違いしていたのだ。本当は、全然違うのにね。
こんな思いをするのならば、奴なのていらない。友達が少なくても良いし、居なくても良いから、奴じゃなくて、私を見て。
中学校ではやっぱり奴目当ての人間がゾロゾロ私の周りに集まってきたが、私は全部無視して、学校の嫌われ者になった。私には奴しか居なくなり、奴は私と三年連続同じクラスとなった。
でも何故か、奴から離れようという気にはならないのはどうしてだろう。
「Aが言いたい事はそれだけ？」
奴は意外に固い声で言った。
「それだけ…って何？私の言った事、あんたにとってはどうでもいいの！？」
私は息を荒らげながら言った。すると奴は、素晴らしいイケメンフェイスで、苦もなく言ったのだ。
「そうだよ」
私の気持ちが爆発して、どうにかなりそうだった。腸が煮えくり返り、顔は真っ赤になっていた事だろう。
「Aが言ってるのは、一般論であって、Aが思ってる事とは違うでしょ？」
ハッとした。冷水を浴びされた気分になり、さっきまで剥き出しにしていた闘争心はそっと奥に仕舞われた。
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薔薇(プロフ) - るしふぁーさん» コメントありがとうございます！！そうゆう楽しみ方もアリですねww喜んで頂けて本当に嬉しいです！！ (2020年5月17日 14時) (
レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
るしふぁー(プロフ) - 推しの名前でやったらうっひゃあああってなりました (2020年5月17日 2時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - 日名無 りんさん» コメントありがとうございます！！刺さる人には刺さる小説を目指して書いたので、とても嬉しいです！！！ (2020年4月28日 7時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - ドストライクです！文章も読みやすくて最高でした！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - けいこさん» ありがとうございます！！！ (2020年4月25日 17時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薔薇 | 作成日時：2020年1月22日 20時
