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「図々しいのは承知で川西さん、もう一つ。知り合いに過去視が出来る方っていらっしゃいますか？」
「まあ、一人だけ」
私を襲った彼と、昨日の依頼。もし夜な夜な抜け出している彼が何らかの方法でこの依頼を学園に出しているのであれば、私と花巻さんを指名したことに納得がいく。
あの大きな穴は間違いなく自然干渉の魔法だったけれど、もしかしたらそれも力を手に入れた彼が起こしたものかもしれない。
ゴーストにそんな力があるとは到底思えないけれど、今回のことで変な固定概念を捨て去ることを決めた。
「よろしければ紹介してください」
「あー」
「川西さんのお人好しを利用するような形にはなってしまうんですけれど、頼みます」
腰は90°。必死である。「ん〜、まあ名前だけ、なら」と口にした彼にガバッと顔をあげた。
「い、いいんですか？」
「ま、勝手に名前出されて怒るような奴じゃないし。なんなら多分、逆崎……さんなら歓迎してくれるかも」
「逆崎で結構です。それにしても歓迎って……。それはいい意味で、と見て平気ですか？」
つい最近のことに限定してもその歓迎がいい意味であったためしがない。例えばそう、天童さんとか。
「平気平気。特にそいつは逆崎に協力的……だと思う」
途中で自信をなくしたのか段々とすぼまる声。「そこは言い切ってくださいよ」と苦笑すれば、初めて彼が少しだけ笑った。
この人表情変わるんだと、驚きで目を丸める。
「二口堅治。伊達の2年。逆崎を最初に指名してたとこの」
「伊達の。はい、覚えました。ありがとうございます、川西さん。こんな接点のない後輩によくしていただいて」
「確かに」
「建前はなしですか。手厳しい」
「次の近接格闘術の授業の時、俺とペア組んでくれたら今回のチャラにしてあげてもいいよ」
「え」
そんなことでいいのか。他にほら、もっといろいろ彼の立場なら命令できるだろうに。「いいんですか、それで」
「うん。よろしく」
それだけ言うと彼はすたすた背を向けて歩いていってしまった。「あ」と、数歩歩いたところで再びくるりと振りかえる。
「逆崎。がんばれ」
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R(プロフ) - めっちゃおもろいです…更新、待ってます🙇♀️ (2月25日 1時) (
レス) @page35 id: a38d8c3d1f (このIDを非表示/違反報告)
ワグマン - パロ系あんまり好きじゃなかったんですけどこの話読んでめっちゃ好きになってしまいました！！更新頑張ってください(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年8月4日 21時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - すっごく面白くて一気読みしてしまいました…！ダークな雰囲気が根底にある設定大好きなのとバトルシーンもワクワクします。もう本当にツボです…！笑 これからも応援しています(o^^o) (2020年6月5日 9時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 咲夜さん» コメントありがとうございます！気ままな更新ですがどうぞお付き合いください(*^^*) (2020年4月29日 13時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(* >ω<)。更新頑張ってください。続きが読みたいです(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 13時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2020年3月13日 15時
