【文スト】歩道橋から足を滑らせただけですが？？

着いて行っただけなのに ページ4

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬとお茶漬けをかき込むのは
先程会ったばかりの中島敦くん
そして目の前には太宰治さん
其の横には国木田独歩さん



太宰「君は良いのかい？何も食べなくて」


『大丈夫です其れに自分のお金じゃないので』



国木田さんがうんうんと頷いていらっしゃる…
お疲れ様です国木田さん…



中島「ふはぁ…食った食った…」


『ふふっ口の端付いてる…』


中島「！！………、」



口の端に付いたご飯粒を取り口に運ぶ
すると驚いた顔をする敦くん
あ…麗子との癖でついやっちゃった…



太宰「二人は知り合いかな？」


『いえ、先刻会ったばかりです』


太宰「先刻？」


『どうやら敦くんは孤児院の出らしくて…』


中島「そうなんです…助かりました」


太宰「君施設の出かい？」


中島「出…と言うか追い出されたんです」



此処からはまた私は聞き役です。
理由？聞いていたいから。笑



太宰「Aちゃん、君は？」



うわぁ…名前呼ばれた…ってまた…！！



『私は多分誘拐されて彼処に。
昨日までの記憶が無くて気づいたら
川沿いのコンテナの中にいたんです。』


太宰「誘拐ねぇ…」


中島「そう言えば二人は何のお仕事を？」


太宰「なァに…探偵だよ」


国木田「異能集団武装探偵社と言えば聞いた事があるのでは無いか?」


武装探偵社…か…私も之からどうしよう。
一人で考えていると敦くんが椅子から落ちた
あ…虎の話か。



『敦くん…？』


国木田「茶漬け代は腕一本か凡て話すかだな」


『あの…やめませんか…、』


太宰「そうだよ、それに事情聴取が尋問になる」



どうにか話す気になったらしい敦くんは
ﾎﾟﾂﾘﾎﾟﾂﾘと話し始めた
其れはアニメで見たものと同じ悲惨な話



太宰「二人共之から暇？」


『えっ…？』


太宰「虎探しを手伝ってくれ給え」


中島「嫌ですよ！！」


太宰「報酬出るよ」



あーあ、私まで巻き込まれちゃった…。
まあ楽しそうだしいいか。

虎を見つけただけなのに→←混乱してるだけなのに

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す