【文スト】歩道橋から足を滑らせただけですが？？

女の子を見つけただけなのに ページ15

街を歩いていた時
赤い着物の女の子を見つけた
あれが…鏡花ちゃん…
…あ、そうだ。


いい事を思いついた私はその女の子に近づく



『ねぇお嬢さん』


泉「……」


『之、貰ってくれない？
私にしては幼稚な気がしてね…どうかな？』



私が差し出したのは可愛らしい兎の髪飾り
すると途端に目を光らす鏡花ちゃん。可愛い。



泉「可愛い…」


『可愛い子と可愛い物には目が無くてねぇ…
また会えたらいいねおじょーさん！』


泉「……あ、有難う」



ヒラヒラと手を振りその場を去る私
之でまた会えた時何らかの作用が起きる筈。
之は完全に私の勘だけどね。









『おはようございます…あれ敦くんは…？』


国木田「小僧は与謝野さんの付き人だ」


『成程…では太宰さんは…？』


国木田「きっと川を流れとる」



うわぁ…酷い…。
今頃捕まってますよ…太宰さん。
取り敢えずデスクについた私は仕事探し
…あ、之電車の通る川沿い…真逆…！！



『之、届けてきますね』


国木田「気をつけろよ」


『はい、行ってきます』



探偵社を出た私は走り出す
途中猫ちゃんに絡まれたけど…触ったけど！！
それ所じゃない…と頑張った
勿論仕事は終わらせたよ


丁度着いた頃鏡花ちゃんと敦くんがいた
やっぱり合ってた…。
ｺﾂｺﾂと靴を鳴らし二人に近づく



『おじょーさん、また会ったね』


泉「貴方…先刻の…」


『私の名前は風鳴A。
その寝てる子の同僚だよ…迷惑掛けたね』


泉「ううん…助けて貰った」


『！……そっか……あ、それ…』



私のあげた髪飾りを腕に付けている鏡花ちゃん
ちゃんと付けてくれてるんだ…。



泉「貴方に貰ったから…」


『ふふっ有難う』


泉「貴方…ポートマフィアに狙われてる」


『そうみたいね…逃げれるかな…
まあ頑張るよ、お嬢さんも気を付けてね』


泉「私の名前は泉鏡花。6ヶ月で35人殺 した」

『…私もね武装探偵社に入るずっと前
大切な人を3人殺 した…一緒だね』


泉「貴方も…？」


『そう…私も。』


お父さんとお母さんと大切な人。
間接的とは言え私が私が殺 したのだから。



『お姉さんの所においで。』



手を差し出すとおずおずと取ってくれた
良かった…さて敦くんを連れて帰るか。

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