太宰さんが来ただけなのに ページ11
樋口「貴方は探偵社の…!」
太宰「美人さんの行動は気になっちゃう質でね」
樋口「最初から私の行動を見抜いて…!」
太宰「大丈夫かいAちゃん」
『ふふっ大丈夫です』
太宰「そうは見えないけどね」
太宰さんから差し伸べられた手を取り立ち上がる
それと同時に私の異能は解けた
クルクルと回り大丈夫だと伝える
太宰「それなら良いのだけど…」
樋口「生きて返すと思っているのか!」
芥川「やめろ樋口、お前では勝てぬ」
私は倒れた三人に目を向ける
私の傷よりも痛そう…当たり前か。
芥川「太宰さん今回は退きましょう」
『敦くん基人虎には七十億の懸賞金が掛かってる
だからポートマフィアは捕らえに来た…。』
芥川「………そうだ。」
太宰「随分と景気の良い話だねぇ…」
芥川「ポートマフィアは必ず七十億を奪う」
太宰「武装探偵社と戦争かい?やってみ給えよやれるものならね」
痛い…気を抜いたら倒れそう…。
早く話終わらないかな。
ずるずると壁に伝っていく私を見た
太宰さんは心配そうな瞳をしている
芥川「元ポートマフィアの太宰さん何れ其処の娘も頂く」
太宰「そうはさせないよ」
芥川くんは私の元に来て私の顎を掬う
『……何?』
芥川「貴様…名は何と言う」
『……風鳴A。』
芥川「A…か。また会おう」
なんだろう…芥川くんに気にいられた?
そんな筈無い…か。
『さぁ帰りましょ?』
痛む腕は無視してナオミちゃんを抱える
予想通り軽いなぁ…。
無事にわ戻ってきた私達
因みに私にも治癒能力があるらしく
戻る頃には傷は無くなっていた
あ、痕は残っちゃったけどね
太宰「どうして無理をしたんだい?」
私の隣にいる太宰さんは聞く
それも袖を捲られて痕の残った腕を擦りながら。
『皆が…いなくなるかもって思ったんです
それだけは避けたかった…それだけです。
未だ何も知らない私だけど皆が大切だから。』
太宰「……優しいのだね」
『優しくも…綺麗でもないですよ…、』
そう…私は綺麗じゃない
敦くんの様に白くないもの。
太宰「君は一体何を隠しているのかな…?」
『ふと断片的に思い出したんです』
前の世界の私の事をね。
きっとあの人助けは最初で最後。
『子供を助けて階段から落ちた私。
そして何故かあの場所にいた…
之って運命だと思ったんです。』
皆に会えたのは運命…そう思うんだ。
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アオイ - とても面白かったです!私も書きたくなりました(^^) (2020年5月21日 16時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
アニメだいすき - とても面白いです! 更新、待ってます! (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f85cc6e30 (このIDを非表示/違反報告)
Raise”レイズ”(プロフ) - 怪盗MOONさん» さり気なく言う感じが中也さんらしいですよね! (2019年10月30日 20時) (レス) id: 12189493d1 (このIDを非表示/違反報告)
Raise”レイズ”(プロフ) - こーちゃんさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月30日 20時) (レス) id: 12189493d1 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - えーと、あ、恋愛かぁ!さすがは中原さん!(by,“捕まっただけなのに”) (2019年10月22日 22時) (レス) id: 14d8ac7f3d (このIDを非表示/違反報告)
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