【文スト】殺人鬼は転生してチートを手に入れました (ページ4)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:80,783 hit

Three－コンテナの中－ページ4

『ん……、』

目を覚ますと先刻(さっき)とは一点薄暗い空間にいた
周りを見ると鞄とペンの付いたノォトが一冊。
鞄の中身は財布と地図と携帯電話のみだった
ノートを開くと一番初めの頁(ペェジ)には
私についての情報が書かれていた

『年齢も苗字も変わらない…良かった
？……異能力…聞き覚えがある…、』

文豪ストレイドッグスだよね…
そんな事を考え乍(ながら)読み進めていくと
私の異能力は身体と同じ位の大きさの鋏を取り出す、
その鋏は何でも切れて双剣の様に使えるらしい

『へぇ…凄いじゃん』

さて…徐々(そろそろ)外出るか…
ｷﾞｨ…と音を立てて開いた扉
外に出てみると土手の様。

『取り敢えず歩いてみよう…』

鞄に入っていた地図には丁寧に現在地の印があった
どうやら人が多くいる場所からは離れているみたい
さて、人がいそうな所まで歩こう

地図を見ながら食事が出来そうな喫茶店を見つける
すると遠くに喫茶店うずまきの文字
……やっぱり文スト…？？

疑問を持ちつつうずまきの中に入ると
そこには優しそうなマスターさんと女の人
そしてアニメで見慣れていた二つの姿。
…太宰治と中島敦。

一瞬太宰くんの目線が私に向いた気がする
まあいいか

「いらっしゃいませ～」

『珈琲一つ下さい』

「は～い」

一人席に座り二人の会話を聞いてみる
まあちゃんと仕事して下さいとかそんな話。
やっぱり文ストの世界なんだね

「お待たせしました～」

『有難う御座います』

嗚呼…珈琲の良い香りがする…。
匂いにつられカップに口をつける

『…美味しい…！』

「ふふっ」

『あ…、』

「んふふっ良いのよ～」

中島「太宰さん聞いてますか！？」

太宰「はいはい、聞いているよ」

大変そうだなぁ…笑
ペンをクルクルと回し乍苦笑いを浮かべる私。
そう言えば家とかってどうなってるんだろう…
またノォトを開くと私の情報の下に文章が増えていた

－家は○○という場所で、地図に印付いてるよ－

その文章を見てまた地図を開く
すると家が有るであろう場所に印が付いていた

太宰「…お嬢さん」

『……？』

太宰「地図を広げて…旅人さんかい？」

『いえ…でも今日初めて此処に来たんです』

適当に引っ越してきたとか理由をつける
するとｷﾞｭｯと手を握られる
この流れはもしかして…

太宰「心中でも如何かな？？」

…やっぱり。