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Eleven−魘され− ページ12

_お前等…!_



嗚呼…ごめんなさい



_そうか…捨てて仕舞えばいいのか_



光の世界など…知らなくていい。
私に光など無用だ。



_ぃ……ぉい……_



中原「おいッ!!」


『ッ……!!』


中原「大丈夫か」



中原君の手が私に伸びる
其の手があの男と重なってしまう



『嫌っ!!』



嗚呼…ごめんなさい…ごめんなさい…!!



『パパ…もうしないから…だから…』


中原「しっかりしろッ!!」



肩を掴まれ私は正気を取り戻す
あ……迷惑…掛けちゃったな……、



『…ごめん、大丈夫。』



私は中原君から離れようとする
でも腕を掴まれて離れられなくなる



中原「…手前が抱えるのはあれだけか」


『…そうよ先刻した話の事だけ。
たまに…夢を見るだけ。なんでもないよ』


中原「…どンな夢だ」


『父に捨てられる夢。』



駄目だ…先刻の頭痛のせいで参ってる…
立ち上がった私の身体から力が抜ける



中原「ッと……大丈夫なのかよ」


『別に…平気』


中原「…言っとくが俺は認めてねェ訳じゃねェ」



唯自分の弱さを知っただけだ、と。
なんだ…そうなんだ



中原「医務室まで連れてッてやるよ」


『自分で歩ける』


中原「その割には力抜けてンじゃねェかよ」


『……少しすれば治る』


中原「はァ…素直じゃねェな…」


『ッ…!!』



軽々と持ち上げられた私の身体
幾ら小さいと言われてもやっぱり男の子か…、



中原「…ちゃんとくッてンのか?」


『食べてる。』


中原「愛想無ェな…笑」


『煩い』


尾崎「おや如何したのかえ?」


中原「体調が優れないそうです」


『別に平気だって…!』


中原「樋口から聞いたぞ」



うっ……逃げ場が無い…



尾崎「何処が悪いのじゃ」


『酷い頭痛と目眩、昔からです
そして其の後は決まって眠くなるんです』


中原「だから寝てたのか」


『少しだけ…って思ってたのだけど』


尾崎「至急Aの部屋を用意させよう」


中原「之から此処にいる訳だし…」



じゃああの家に帰る事は減るのか…
まあ全く帰らないわけじゃないし無いしいいか



尾崎「今日は家に帰るが良い中也送ってやるのじゃ」

中原「はい」



流石に一人で帰れるって言ったら怒るだろうな
そう思いながら中原君の隣を歩く

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作品ジャンル:アニメ
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suno - 神ですか? (2020年3月30日 14時) (レス) id: d57e330a5c (このIDを非表示/違反報告)
エース(プロフ) - この作品凄く面白いです!続き待ってます! (2020年2月28日 22時) (レス) id: b42abade94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイズ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月27日 17時

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