【コナン×文スト】太宰治が死んだら

・希望の部署 ページ6

「太宰、お前。何処に行くつもりだ？」



私が警察学校で一番面倒を見てくれた教官が聞いてきた。

まぁ、理由は簡単だ。
まだ私だけが希望の部署を出していないからである。


「公安だろ？仕方無いから俺から云って___」

太「あぁ、其方は遠慮しておきますよ」


苦笑しながら、厳しい規則多そうですし、と付け足した。


それを聞いた教官は眉を寄せた後、一つ大きくため息を吐き私に向かって云った。



「お前はそう云う奴だったよ」



残念そうな教官を見て私はうふふと笑った。


教官が公安を私に進めていたのも、落ち込んでいるのも分かる。
一応、首席で治めたしね。そして交番、警察学校を行ったり来たりしているからだ。



__現世では運良く両親には大事に育てられて来た。子供の頃から反抗も何もしなくにこにこ笑っていた私に違和感を覚えたのか


何でも云ってね、と云ったきり後は何も云って来なくなった。

まぁ、特に変わらないのだけどね



私は警察学校に入った。

当然、警察にならなきゃいけない。

以前の私ならば、こんな道選ばない。
また、以前の私ならば、こんな面倒な職には進まない。


だが、今の私は私なのだ。何時でも違う職にもつける。


つまり、これが一番楽なのだ。



この街、国、いやこの世界は犯罪や殺人が多すぎる。そう常日頃思っていた。

だから犯罪を一個でも無くそうなど、正義の考えなんて持ち合わせてはいないが、気になった。


気になったのだ。気になった時に、動ける立場が欲しい。



「しっかり決めておけよ。あとお前だけだからな」


何でも面倒見が良いのがこの教官だ。
優し過ぎる性格からこんな所に配属されたのだろう。

まぁ、優秀と云う面もなければ教官には成れないのだが。


太「はいはい」

「はいは一回」

太「はい」



教官と別れてからふと考えた。


今日は天気も良いし



太「川にいこう」

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