今宵、月夜に君は輝く。Ⅱ (ページ30)

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「私あの女大っ嫌いだった
自分は婚約者いるくせに忠義くんに思わせぶりな態度とって変に期待させて、あの女にとっては優しさのつもりだったのかもしれないけど、そっちの方が残酷だっつーの」

泣きそうな幹山さんの顔を見て心臓が痛くなる

「今から、話すことここ出たら記憶忘れるって約束してくんない？」

『わかりました、、』

どんな爆弾を言われるのか少しドキドキする

「その忠義くんが好きだった人って5歳上だから、今年で36歳」

てことは、大倉さんより5歳上だ
結構、年の差あるんだなって思ったけど私と大倉さんも5歳差だった。

5歳年上が好きだった人が5歳年下の事好きになってくれるなんて有り得るんだろうか…

「忠義くんとその人元々同じ会社だったの

私も仕事関係で会ったことあるけど、その人に会った時は忠義くんのこと好きだったし、忠義くんがその人のことが好きってことも知ってたから敵対心ガンガン出てたと思うの。
けど、そんな私なんかにも優しいようないい人だったよ。

すごく優しくていい人なんだけど、やっぱり私はあんまり好きになれなかったなー…

忠義くんがその人のこと好きじゃなかったらまた違っただろうけど」

好きな人の好きな物は好き
好きな人の好きな人は嫌い

超単純な方程式。