背中を押す ページ44
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ベッドから上体を起こして本を手にしたコネシマさんが副隊長に手を振っている。
kn「と、A。よう来たな！」
『…ほら。』
私はそっと副隊長の背中を押す。
一歩コネシマさんに近づいた副隊長さんは、大きく息を吸って、思いっきり…
頭を下げた。
kn「うぉっ、どうした！？」
副「コネシマ隊長、本当に申し訳ありませんでした！！！！
自分のせいで、隊長の命を危険に晒してしまったこと、
なんとお詫びしたら良いか…」
コネシマさんは、本を閉じ、メガネを外した。
kn「…副隊長。頭あげろ。」
静かに言うコネシマさんに、ゆっくりと頭をあげる副隊長さん。
扉の前でずっとその様子を見ていた私は、何をするんだと注目する。
kn「てい。」
副「ｲﾞﾃｯ」
『……。』
コネシマさんは、副隊長にデコピンをした。
kn「これでチャラな！」
副「え…」
kn「ぺ神から聞いたでぇ〜？お前が俺を本部まで連れてきてくれたんやって？
まじ助かったわ。ありがとな！」
コネシマさんは、にしっ、と笑って副隊長の頭を乱雑に、かつ優しく撫でる。
副「自分は…そんな…」
kn「お前の応急処置のおかげで助かってんでー？謙遜すんなや。」
副「ち、違います…！応急処置は自分がやったんじゃ…」
『私もそれは聞きました。彼が、素早く、安全にコネシマさんを本部に届けてくれたから、助けることができたと。
ほんとに、良い部下を持ちましたね。』
kn「ほんまな。」
『じゃ、私は仕事あるんで。』
副「Aさん…！」
私はしっ、と口元に人指し指を添える。
『コネシマさん、なんか欲しいものあったら聞きますけど。』
kn「今は特にないわ。ありがとな。」
『いえ。お大事に。』
扉を閉めて、部屋に戻ろうと前を向くと外交官のあの人が立っていた。
軽く会釈をして隣を通り抜けようとすると彼は口を開いた。
os「…優しいな、Aは。」
『どこが。』
os「ありがとう。」
『…別に。』
そう、短くやりとりをして、私は部屋に戻った。
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os side
A…、あの子はほんま……
そこまで考えて俺は医務室の扉を開けた。
そこには、すっかりいつも通りの二人。
俺が副隊長君の背中押してやろうと思ってたけど、中々やるやん。
少しシッマのお見舞いをして、医務室をあとにした。
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炉兎 - くっそ、目次のドヤ顔が、まだ読んでもないのにムカつく…（訳：今から読ませていただきます！めっちゃ楽しみです。） (2021年1月16日 13時) (
レス) id: 238e6ce346 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - めっちゃ…えぇ？hit数すご…ありがとうございます！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - だめ女さん» うおぉぉぉ、ありがとうございます！嬉しいので1話更新しまs(((ﾁｮﾛｽｷﾞｨ (2019年11月26日 14時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
だめ女(プロフ) - イデア(作者)さん» いえいえ！ これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2019年11月26日 9時) (レス) id: f83ae998d1 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - だめ女さん» これでまた僕の小説のクオリティが上がりました笑 ありがとうございます！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2019年9月2日 20時
