No.7 ページ8
「「嫌がってるじゃないですか。やめてください」」
男性が大通りから走ってやってきて、間に入ってくれた。
そのあと複数の男性がやってきて、
「警察呼ぶよ」「立ち悪いですよ」
そういって 彼らも私たちを守ってくれた。
ガラの悪い男性たちは舌打ちして去っていった。
私は「ありがとうございます。」「本当にすみません」と頭を下げた。
男性は「いえいえ、構いませんよ。それより怪我はありませんか?」
と言ってくれた。
私は頭を上げ、男性を見た。「あれ!?」「ハンカチの人!」
助けてくれたのはハンカチの人 河村さんとクイズノックのメンバーだった。
河村さんは「助けられて良かったです」と言ってくれた。
驚きと、さっきまでの恐怖が混ざって、涙があふれてしまった。
河村「だ、大丈夫ですか?」他の人も「大丈夫??」と言ってくれた。
私は「大丈夫です」といったが涙が中々止まらなかった。
すると河村さんは「あ!よければ使ってください!」
そういってピンクのハンカチを私に渡した。
あ、このハンカチ…私のだ。ハンカチは石鹸の香りがした。
なんだか可笑しくなってきて笑ってしまった。
河村さんはホッとした表情で「会えてよかったです」「先日はありがとうございました」と言った。
クイズノックのメンバーが不思議そうにしていると、ふくらさんが説明してくれた。
こちらもお礼を言い、私たちは解散した。
ユリカを無事に彼女の家まで送り届け、私も家に帰る。
…疲れたー!!今日はいろいろあった…。
今度から絶対、ユリカと飲むときは、私が管理しないと!!
…河村さんかっこよかった。何照れてるんだろ。
お礼言えたし、ハンカチ返してもらったし、これで終わりだよね…。
お風呂行こ…
お風呂でも考えるのは、クイズノックの人たちのことばかり。
うわーファンになっちゃったか〜。
そんなことを考えてたらのぼせてしまって慌ててお風呂から出る。
居酒屋でたばこのニオイがついた服を洗濯機にいれる。
パラッ
「あれ、なにか落ちた」
[先日はありがとうございました。河村拓哉と申します。ぜひお礼をしたいので、連絡先を書きます。080… よければ連絡ください。」
「ええ、これ連絡先。ハンカチに挟まってたのかな」
どうしよう…うれしい。
今日は遅いから、明日、必ず連絡しようと決めた。
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作者名:Nana | 作成日時:2021年1月17日 3時