【130】__西門&神林SIDE ページ3
実里「けどね、あの子もあの子で世知辛い世を必死で生きてるの。コードついてるだけっていう理由で、差別対象にするなら………アタシが許さないからね」
西門「…どういった理由でそのコードがつけられているから、私達には分かりませんが、あの子は…私達の仲間を救ってくれました。そして決して、彼らを下には見なかった。それだけでも、彼女の人柄は分かりますよ」
実里「……ふふっ、いいお人ね。ちょーっと心配になるくらい、お人よしだけど」
笑みを浮かべる実里と同様に、フッと笑みを浮かべる西門。
その2人を見てはぁと溜息を吐いた神林。
神林「差別も何も、俺も同じ業界にいた人間だ。どういった理不尽がかけられるか、俺も心当たりがある」
実里「匋平ちゃんの場合は、もう組長さんに怒られまくってたよね〜あと、相棒君」
神林「煩ぇ」
実里「昔は相当ヤンチャだったわよ〜」
西門「ヤンチャで短気なのは今も変わりませんけどね」
神林「うっせっての!」
その時、西門のスマホが音を鳴らす。
一応病院という事もあり外に出ようとしたが、医院長の実里の了承があったので、理と共にその場で出る。
西門「もしもし?四季かい?」
四季〈オ、オーナー!た、大変なんです!お、お店が…!〉
西門「!どうしたんだい?店がなんだって?」
酷く狼狽した様子の四季に驚きつつ、一先ず冷静に事態を聞く
四季〈そ、その…こ、怖い人たちが着て、Aさんが……っ!〉
西門「四季?四季!?」
ブツリと途切れた電話。
神林「おい、どうしたんだ」
西門「…どうやらトラブルがあったみたいだ」
実里「A関係じゃないの?あの子に致命傷負わせた奴らが乗り込んできたり…とか」
西門「っ……すいません、失礼します」
神林「お、おい!西門!」
慌てて出ていった西門を神林は追いかけて、2人は病院から出ていった。
一人残された実里は煙草を灰皿に落とす。
実里「……あの子のコードは、枷みたいなものなのよ。匋平ちゃん」
難儀よね、と呟きながら棚にある1つの写真立てを懐かしそうに見るのだった。
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らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです! (2021年10月20日 16時) (レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます!拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ!オリジナル要素たくさんで逆に面白いです!毎回わくわくしながらみてますよ!なので問題なしです!! (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます!でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです! (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年9月14日 20時