【122】 ページ43
いつの間に……今、扉が開く音聴こえたか？
首をかしげていると、ノック音と共に西門さんの声が聴こえてきた。
西門「何か話声が聞こえたんだけど、大丈夫かな？」
『あ、大丈夫です。もう出ます』
これが神林匋平や棗リュウだったらノック無しで開けるんだろうな、と考えながら扉を開く。心配げな顔をしていた西門さんだが、私の姿を見てホッとした様子だ。
あと、何だか懐かしむように目を細めている。
『…あの、この服借りてよかったんですか』
西門「…あぁ。問題ないよ。サイズはピッタリそうだね」
よかった、と先ほどの椿さんの様に笑みを浮かべる西門さん。
ふと、彼の眼鏡の一部が何かに共鳴するように一瞬光っているのを見逃さなかった。
『…まさか』
西門「え？」
『……………いえ、何でもないです』
一瞬だったから、気のせいだろう…いや、そう思うようにしよう。
西門「さっき匋平宛てに実里さんから連絡があってね。
薬を渡したいそうだけど、仕事があってこれないから取りに来てくれと言われたんだ」
『…あー、じゃあ帰りに自分が』
西門「そう言って無理するだろうから、私や匋平で撮りに来てくれと言われたよ」
『……(あの野郎)』
西門「だから、薬が来るまでここで休んでいなさい」
『でも、これから店を開ける時間じゃないですか』
西門「正直言うと、そこまでお客さんが入るとは思わないからね。少しくらい遅れても大丈夫だよ」
それ、オーナーが言っていいのか。
まぁ確かに、建物の外見からBarだって分りづらい事もあるからな。
『Paradox Liveの影響で、お客さんが増えるといいですね』
西門「ははっ、返す言葉もないよ」
そうなったらうれしいね、と笑う西門さんの笑顔は先ほどの椿さんの様に優しくて暖かいものだった。
【123】＿＿The Cat’s Whiskers SIDE→←【121】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» せ、宣伝下さりありがとうございます！お友達BAE推しなんですね！もしこちらに赴く機会があればぜひとも仲良くしたいです！（笑） (2021年9月13日 19時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - アレン推しなんですね！私の友達にもBAE推しの子がいて仲良くなれそうですねwwwもちろんその子にもこの小説おすすめしましたよ！ (2021年9月13日 16時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 椿さん、出したかったんです！情報全然ないからキャラクターつかめてるか分からないですけど…。コズメズ好きなんですね！私はアレン推しです！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 椿さんがでてくるとは....。椿さん結構好きなので嬉しいです！でも推しは那由汰＆珂波汰ですw (2021年9月10日 21時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» らむね様！本当に何度もコメント下さりありがとうございます。夢主さんのイメージを気に入ってくださり、光栄です！今後とも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2021年9月5日 20時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年8月17日 23時
