【127】 ページ10
アレン「お、お前！トラップ反応どうするんだよ！」
『それを込みでファントメタルの彫金師は存在するんだ。それにビビってたら、何もできないだろ』
アレン「だ、だったら俺らがそれをしたら…」
『磨く人間じゃないと意味がない。ラップするわけでもないのにお前等が無駄に幻影だしてどうするんだよ。お前等ライブでショーを行うように、私の場合は彫金がショーなんだ』
だからキスするのは私じゃないとだめなの、と何事もない様子で告げるAに愕然とするアレン。
アレン「なんで…そんな危険な行為を……」
『お前等、ライブで魂をかけるだろ？』
アレン「そ、そりゃ…」
『それと同じだ』
夏準「同じ？」
『お前等がリリックに自分を込め、魂を込めてそれを表現するということと同じ。私は自分の魂をこの彫金の作業に込める。魂をかけて行わないと、それはただのゴミと同じだ』
アン「……魂をかけて」
『だから、私は命をかける。ステージで身を焦がして歌うお前等と同じように』
プロだから。
そう宣言するAに圧巻する3人。
いいか？と確認をするA。
アレン「…………確かに、志はライブと一緒なんだな」
アン「でも、それって凄いクールじゃん」
夏準「そうですね。命を懸けてくれるならこそ…任せられるものです」
座っていた3人は立ち上がり、やや困惑するAを見る。
アレン「改めて、彫金師として依頼する。俺らの魂、託した」
『…………………あ、あぁ』
夏準「照れてます？」
アン「顔赤くなった。かわい〜」
『う、煩い！こういう空気苦手なんだよ』
赤くなった顔を暑そうにパタパタと手で仰ぐA。その様子にニヤニヤする3人。
その空気を断ち切るように咳ばらいをする。
『い、今から言うことを絶対に守れ。
1つ、作業中は声かけない。2つ、身動や物音をたてない。そして3つ、幻影に飲まれない』
アレン「幻影にのまれない？」
『メタルを共振させ合うから、幻惑作用が高い。ライブでも幻影でとち狂った馬鹿が現れるだろ？目の前で幻影を見ても、ちゃんと正気で保っている事』
アン「もし…正気をうしなっていたら？」
『知らん』
そこは冷たく吐き捨て、クルリと背を向ける。
『以上が注意事項だ。電気消すよ』
返事を待つよりもリビングの電気を消すと、光がスタンドライトのみとなる。
折り畳み椅子に腰を下ろすAは、胸元のメタルを手に持つ。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
