羅刹の幻影は囁く part4

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実生「3か月前は心臓、1か月前は右肩、で？今度は腹？
一体、何発体に風穴開ければ気が済むのよ。麻酔無しでも対応できる体になってるじゃない。嫁の貰い手が無くなるわよ」

『黙れ、オカマ』



その言葉を吐いた瞬間、傷口に拳が減り込む。鋭いネイルが刺さって激痛が襲う。
『うっ』といううめき声を出し、ベッドに頭を沈ませる。


四季「Aさん！？」

西門「あ、あまり乱暴にしては…」

実生「あー、大丈夫よ。ダンディなお人♡
この子はこれくらいじゃ死なないから〜ほんの3年前なんかは、今の傷とは比較にならないほどボッボロになった事だってあるのよ〜」

『クソッ……オカマ、殺すぅう』

実生「私以外に薬を出してくれるいい医者はいないでしょ？アンタ嫌われてるからね」

『それはアイツ等手を回して…っぅ』


声を出そうとして、傷口が響きすぐ蹲る。
そんな私を棗リュウが覗き込んできた。


リュウ「痛い？痛い？リュウ君がなでなでしてあげようか？」
『いだっ！？触るな！お前、楽しんでるだろ！』
四季「リュ、リュウ君！！悪化するから！」


傷口を思いっきり掌でこすってくる棗リュウを四季が引きはがしてくれた。



実里「腹はさっき治したけど………あー、もうほら顔を傷つけるなと言ったでしょ。
アンタから顔をとったら女らしさ何も残らないじゃない！胸もお情けにしかないし、ガリガリだし」

『放っておけよ！つーか、セクハラだぞ、それ！』

実里「アンタみたいなガリ女に反応する訳ないでしょ？どーせなら匋平ちゃんやこのダンディなお人みたいな人に口説かれたいわ〜」

『くたばれ、っでぇ！？』

実里「オホホ〜あんまり舐めると、治療殺すわよ〜」


遠慮なしに傷口を突いてくる。コイツ、本当に医者か…ヤブだろ、ヤブ。



実里「ほら、治療しにくいんだから、それも外して」
『あっ！？ちょ、返せよ！』
実里「目も悪くないし、傷もないんだからいいじゃない」




バシッと眼帯を奪われる。
クソっ、本当にこのクソオカマは！！

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