【DESIRE】18 ページ47
NO SIDE
夏準「遅かったですね……おや？」
cozmezの２人を待ち伏せしていた夏準は、後からやってきたBAEの2人を出迎える。
ふと、一緒に息を乱していたAの姿を見て目を丸くしていた。
夏準「家に突入する所まではついてくると思っていましたが……ここまでついてくるとは予想外でした」
『はぁはぁ……っ、嘘つけ。そういうわりに大して驚いてないだろ』
夏準「まぁ、予想の1つにはありましたが……見捨てる確率の方が高かったので」
『悪かったな、薄情に見えて』
アレン「夏準……た、助けに来てくれたのか？」
助け、という言葉にピクリと眉を動かし「寝言は寝ているときにどうぞ」と満面の笑みで皮肉を言う。
夏準「僕が来たのはSTAGE BATTLEの為。勘違いしないでください」
『うわっ、かわいくなっ』
アン「ほんとっ、素直じゃないんだから」
うげっという顔を浮かべるAと息を整えながら苦笑するアン。
「さて」と夏準はcozmezの方へ歩き出す。
夏準「こんな空気の悪い所にはいたくありません。さっさと用を済ませるとしましょう」
珂波汰「っ………んだよ」
夏準「おや？言わないと分かりませんか？」
那由汰「…メタルを盗んだ証拠なんてねぇだろ」
その言葉にキョトンとした顔を浮かべ、次の瞬間には口元で手を抑え笑い出す。
笑う夏準を見て、珂波汰は警戒しつつ、「何がおかしいんだよ」と説いた。
夏準「証拠も何も、盗ってもない人間がどうして逃げる必要があるんですか？」
『そりゃこんな喧しいの2匹に追いかけられたら逃げたくもなるだろ。おまけに腹黒も1匹いるし』
アン「どっちの味方なのよ！」
夏準「外野は黙っていてください。そちらのドブネズミ君も、言い訳はやめてください。
口から出まかせにしては、ボロがでるのが早すぎますよ。今返してくれれば、それ以上は追及しません」
「我ながら甘すぎる気がしますが」という夏準に、背後から小声で『絶対嘘だ』と呟くA。
そんなAにクルッと振り向いた夏準は甘露のような笑みを浮かべる。
だがAの目線には、「黙ってろ」という風にしか見えないと内心毒づいた。
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます！これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします！ (2022年1月9日 9時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月17日 23時
