【DESIRE】12＿＿アン＆アレンSIDE ページ41
『……何？』
アレン「お前はやっぱりメインが重視だよな！」
『は？何が？』
アン「A！メインよりも演出重視でしょ？そうじゃなきゃメインが引き立たされないんだから！」
『…いや、何「何言ってんだ、メインがよければ演出なんかなくてもステージは輝ける！」だから…』
アン「違うってんだろ！演出重視！幻影なしでどうやってステージバトルに勝つつもりだよ！！」
両側から「メイン」「演出」と言われ、困惑と煩わしさに眉を寄せる。
男たちに視線を向けるが、首を振られる。
アレン「演出より、メインだ！！」
アン「メインより、演出でしょ！」
「「Aはどっちだよ／なの！？」」
『うるさい！！！』
バシッと2人の手を振り払い、スラム中に響くのではないかと思う程大きな声を出した。
あまりの大声にその場にいた全員が目を丸くする。
『ここはヤイヤイする表の人間の場所じゃねぇ！！！スラムだ！！！わかって騒いでるのか、この馬鹿ども！！』
アレン「だ、だって」
『だってもクソもねぇ！！！お前等みたいな表の人間がギャアギャア騒いでたら、ここで気力落ちしているやつらがさらに生気抜かれた顔になるだろうが！！！！！
連れてきてやってんだから、ちっとは大人しくしてろ！！』
アン「っ…」
今まで見たことがないAの剣幕に言葉をなくした2人は、黙り込む。
そんな2人の脇をすり抜け、距離をとっていたスラムの男2人に近づく。
『悪かったな』
そう言うと、自身の財布から数枚の万札を抜き、男たちに手渡す。
同時に、何かのメモも一緒に渡した。
『そのメモにある店の店主は、ゴロツキやスラムの人間を雇ってる。いま丁度手数が足りてないと言っていたし…私の名前を出したら、面接なしで雇わせてもらう筈だ』
男「ア、アンタの名前？」
『月夢。その名だけ出せ』
男2「月夢って……アンタが…………っ」
それ以上は何も口にせず、男たちは万札とそのメモを手に、その場から離れていった。
はぁ、と溜息を吐きサイフをポケットに突っ込むと歩き出す。
『ほら、何してんだ。とっとと行くぞ、馬鹿ども』
冷たくそう言うAを慌てて追いかける2人。
【DESIRE】13＿＿アン＆アレンSIDE→←【DESIRE】11＿＿アン＆アレンSIDE
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます！これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします！ (2022年1月9日 9時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月17日 23時
