g i f t four ページ4
Aside
授業も終わり、休み時間になったのでさっきの女子生徒...確か名前は
桃香さん失踪事件(仮)の事について
詳しく聞いてみることにした。
「あの...花袋さん...？」
「あ、はい。なんですか？」
「...聞きたいことがあって、桃香さんの事について、」
花袋さんは少し苦しそうな顔をして、いいですよ。と了承してくれた。
ｽｩと息を少し吸って聞きたい事を聞く、
まずは、
「本当に昨日会ったんですか？希未さんに。」
これだ。
質問に応じてくれた女子生徒は昨日起きたと言っていたが、
本当に願いを叶えてくれるのなら可笑しいのだ。
桃香さんは昨日失踪した。
希未さんに昨日会った。
どう考えても時間の猶予が少なすぎる。
「はい。確かに昨日希未さんに会いました。」
私の見立てが間違っていたのか...と思った時、
でも...と花袋さんが続ける。
「会ってるんです。もっと前に、希未さんと」
「確か...１週間ほど前に『お姉さんの望みは何？』と桃香に聞いてきたんです。」
「桃香さんだけに、ですか？花袋さんには？」
「いえ、私ではないと思います。私達を見た後に桃香を指さして言ったので...。」
「希未さんはなにか特徴ってありましたか？」
特徴があれば絞れるかもしれない...。
「えっと...、小さかったです。
あと...後ろに小学校高学年ぐらいかな？
女の子を２人連れてましたよ。」
小さい...小学校高学年ぐらいの女の子を２人...
「何か声とかって特徴ありました？」
「なんだか幼かった様な...」
「幼い...」
「その希未さんの質問に桃香さんはどう答えてましたか？」
「多分小さい子の遊びだと思ったんでしょう。
『お姉ちゃんはね、運動が出来る様になりたいなぁ。君は？』って言ってましたよ」
「希未さんはどう答えたんです？」
「少し笑ってから『いいよ。その願い私が叶えてあげる。ただし...』って言って桃香へ内緒話する様に耳に手を当てて何かを言ってから『バイバイ。』って言って帰りました」
ただし...？なにか条件でもあるの...？
「あ、じゃあ。私はもう行きますね？篠原さんも早く移動した方がいいですよ？」
花袋さんはそう言って行ってしまった。
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作者名：白い悪魔 | 作成日時：2017年4月16日 7時
