私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ49)

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99話ページ49

夢主side

野「証拠ならある。決定的な証拠がね」

御「ハッハッハ！そんな物どこにある！」

御堂院は自信ありげに笑ってそう言う

野「それは…ここです。僕の頭の中にできた腫瘍はアレスシステムで使用される薬物によるものです。僕はこの腫瘍を摘出せず、アレスとの関係性を調べてもらいました。僕の頭に残る腫瘍こそが、アレスを倒すために生きた証拠だ！」

御「命をかけてこの私を陥れようというのか」

野「さすがに手術できる限界が、残り3ヶ月と言われ、少し焦りましたけどね」

御「貴様ぁぁ！」

御堂院が野坂に掴みかかった瞬間、入り口の方からサッカーボールが飛んできて御堂院に直撃した

そのボールを蹴ったのは灰崎で、背後には明日奈の姿もあった

『いまの話全部録音させてもらったからな』

明日奈はボイスレコーダーをチラつかせながらそう言った

御「貴様ら…っ」

灰「これでアレスの天秤は終わりだ！」

『御堂院お前には【裏アレス】の罪もあるんだからな、忘れんじゃねえぞ。それと…覚悟はできてるか？監獄の中は地獄らしいぞ？』

御「くっ…」

そう言って明日奈たちは出て行った

話を終え一階に戻ってきた三人。そこで杏奈に出会す

明日奈と灰崎は空気を読んでその場を去っていった

外に出ると今度は茜が灰崎のことを待っていた

『茜じゃないか。元気か？』

宮「Aちゃん！久しぶりだね！」

『茜も元気そうでよかったよ。じゃあ俺は帰るよ、二人で帰ってくるんだぞ』

灰「あ、おい！明日奈さん！」

『ついてくんなよ』

そう言って明日奈は帰っていった

『これで一段落だな…でも本番はここからだ』

風「明日奈！」

『一郎太どうかしたか？』

風「みんな待ってるぜ！」

『みんな？』

円「俺たちのことだぜ！」

鬼「円堂！走るな！」

豪「久しぶりだな明日奈」

『みんなってそういうことか。じゃあ雷雷軒いくか？』

円鬼豪風「賛成！」

『ははっじゃあ行くか』

灰「…」

宮「凌兵はAちゃんが好きなの？」

灰「…かもな」

灰崎は仲間と笑いあっている明日奈を見てそっと微笑んだ

灰「…行くぞ茜」

宮「うん」

『次は世界だな』

円「今から楽しみだな！」

豪「俺たちには天才コーチがついているしな」

鬼「誰が来ようが負ける気がしないな」

風「だな！」

『じゃあ行こうか』

こうして物語は次章へ続く＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿