私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ42)

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92話ページ42

夢主side

それからも伊那国島での特訓は続いた

灰「くそっ何でうまくいかねえんだ…！」

『凌兵焦りすぎるな。一回落ち着け』

灰「落ち着いてられるか！俺はあいつらに勝たなきゃいけねえんだよ…！」

『茜のために、か…』

明日奈がそういうと灰崎は押し黙った

『…お前が他人のためにそこまでするとはな。お前にとって茜は特別な存在なわけだしな』

灰「別にそんなんじゃねえ…茜はっ」

『茜のことが大切なのはわかってる…今はそれだけで充分だ。それじゃあ特訓続けるぞ』

灰「ああ…」

そういった明日奈の顔は心なしか少し寂しそうだった

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〈試合当日〉

実況「遂にこの日がやってまいりました！FF決勝戦！スタジアムは超満員！かつてない盛り上がりを見せています！」

みんながウォーミングアップしている間明日奈は一人控え室に残っていた

『これが終わったら、悠馬と一緒に…でもっ』

コンコン

『！はいどちら様ですか…え？』

？「久しぶりだな影山…いや…野坂A」

『御堂院…！？何で、ここにっ』

御「なぜだと？お前は我々月光エレクトロニクスに戻ってくる運命だからな」

『そんなわけないだろう？もうあっちには戻らないって決めてるんだ！』

御「それはどうかな？」

『断言できる。今日の試合は雷門が勝つ！お前なんかにあいつらは負けたりはしない！』

御「随分とあいつらのことをかっているんだな」

『俺はあいつらの努力をこの目で見てきた。だからこそ言える。あいつらはアレスなんかに負けないとな』

御「そうか…ならばこちらに戻ってこなかったことを後悔するがいい」

『後悔なんかするか！俺はこれが正しい選択だと思ってる』

御「そうか。では失礼」

ガチャ

『……はぁ、はぁ』

御堂院が出て行った瞬間明日奈は力が抜けて床に座り込んでしまった

コンコン

『！(ﾋﾞｸｯ』

？「明日奈？いるか？」

『！…なんだ一郎太か…入ってくれ』

風「なんだとはなんだ…って大丈夫か！？」

『ああ。少しな…』

風「立てそうか？」

『少し手を貸してくれ』

風「ああ」

『よいしょ…ありがとな』

風「いやいいんだ」

『ところでどうかしたのか？』

風「いや特にないんだが応援の言葉をと思ってな」

『そうか、ありがとう』

風「いやいいn((佐「明日奈さん！」…はぁ」

『あはは…(苦笑)』