私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ36)

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86話ページ36

夢主side

風《じゃあ総帥の言ったことは嘘だったのか？》

『なんて言われたんだ？』

佐《“今日は熱があるから休ませる”と…》

『そうだったのか(総帥なりの優しさだな…)』

風《本当に大丈夫なのか？》

『ああ。でもここまで来てくれたしな…上がってけ』

佐源風《上がらせて頂きます》

ガチャ

風「結構広いんだな」

『俺も最初来た時びっくりしたよ』

佐「え？明日奈さんって総帥の娘なんじゃ…」

『養子なんだ』

佐「！そうだったんですか…」

『いいんだ別に。何か持ってくるよ何がいい？』

源「ココアで」

佐「ホットミルクで」

風「紅茶で」

『分かった。ちょっと待っててくれ』

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風丸side

みんなで明日奈の家に上がらせてもらった

まあ広すぎてびっくりしたな

それで今明日奈が飲み物持ってきてくれるみたいだ

その時

佐「なあこれって明日奈さんの幼少期写真だよな？」

源「隣にいるのは…野坂悠馬！？」

風「なんで野坂が写って…あっ」

俺は1ヶ月ほど前に明日奈の本名を聞いた

その名前が

風「(野坂Aだったか…？だとしたら野坂と明日奈は兄弟？)」

そんなことを考えているともう明日奈が上がってきてたみたいで飲み物を渡してくれた

明日奈「一郎太なんか上の空だが、何かあったか？大丈夫か？」

風「！あ、ああなんでもない」

明日奈「ならいいが、何かあったら言えよ」

風「あ、ああ」

いまは元気良く振る舞ってるだけかもしれない

偽の名前で生きるほどの何かが

過去にあったのかもしれない

Aは俺たちに無理するなと言っているが、無理しているのはお前の方なんじゃないか？

俺はお前のことが好きなんだ

心配させないでくれ

A

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夢主side

体調はすっかり良くなって今は雷門サッカー部に向かっている

ミーティングルームに向かうとちょうどミーティングが始まろうとしていた

『みんな元気か？』

雷門「「明日奈さん！」」

稲「もう大丈夫なんですか？」

『ああ、心配かけたな』

万「でもよかったな」

服「急に倒れたときはびっくりしたよ～」

氷「何もなくてよかったです」

『ありがとうな。ミーティングの途中だったんだろ？続けて構わないぞ』

稲「あ、はい！みんな俺はキャプテンから代理を頼まれた」