私は野坂悠馬の姉【アレスの天秤】 (ページ50)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:99,045 hit

50話ページ50

夢主side

服「ちょ、ちょっと！喧嘩はやめてよ！」

海「今は言い争いしてる場合じゃないよ！」

つ「なんかまずいことになってない？」

杏「みんなの心がバラバラに…ここは監督が何か言うべきでは？」

つ「そうですよ！ビシッと喝を入れてください！」

趙「いいえ。この先勝ち進むほどに苦しい場面は何度も訪れるでしょう。それを自分たちで解決してこそ、成長できるのです」

『監督の言う通りだ。自分たちで解決しなければいけないこともあるんだ』

染「明日奈…あいつはいつ動くんだ？」

士「なかなか動きを見せませんね。あちらにも何か策があるんじゃないですか？明日奈ちゃんはこちら側の策略に気づいた上で何もしてこないみたいですし」

ア「チッ高みの見物かよ」

染「あまり明日奈を舐めると痛い目を見るぞ。さっきも一手があいつが本気になればこっちが一瞬で潰されることもあるんだ」

そして後半が始まった

雷門はみんなの雰囲気が悪いまま後半を迎え、アツヤはそれに付け入るようにゴールに向かって行く

だがアツヤがシュートを決めようとした時、FWである明日人が自らDFに下がってきてアツヤの攻撃を防いだ

明日人はずっとそんなプレーを繰り返していて、みんなは明日人のプレーに驚いていた

万「明日人何やってるんだっ」

稲「決まってるでしょ？サッカーだよ！」

万「！」

稲「サッカーは楽しいものだろ？ミスしたって思い通りにならなくたってそれがサッカーで、それがみんなで前に向かっていくってことだろ？」

明日人の言葉でみんなは我に帰ったのかいつも通りのプレーに戻る

『明日人の全力のプレーにみんなの心は一丸となる。そしてまた心を一つにし勝利に向けボールを蹴る…これも予想通りの展開だな』

趙「オーホッホッホ！ここから雷門の本領発揮ですよ～！」

そして雷門の動きが良くなり、雷門はすぐに一点返した

その後吹雪兄弟が連携してすぐに突き放すが、雷門はすぐに点を奪い返し同点に追いつく

『そろそろか…』

つ「何がですか？」

『白恋の起爆剤が投入されるんだよ』

つ杏「？」

『どんな試合が見られるかな？』

取られたら取り返すの繰り返しをしていると、白恋が新たな選手白兎屋なえを投入してくる

観客席は彼女の名前の貼られたうちわを持って応援している

『随分と慕われているようだな。流石白恋のスポンサーしろうさぎ本舗のご令嬢だ』