私は野坂悠馬の姉【アレスの天秤】 (ページ34)

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34話ページ34

夢主side

鬼「稲森のポジションはどこだ？」

灰「FWだろうっ」

鬼「そのFWの稲森がDFに降りてきていた。ならFWの位置には誰がいたっ」

灰「…！」

鬼「そうだ。稲森DFがに降りていたため全員攻撃全員守備のイメージが強かったが、実際そんな動きをしていたのは稲森1人だけだった…稲森以外はシフトを組んで体力を温存していたんだ…！」

灰「シフト制だと！？舐めた真似しやがって…だとすると稲森は」

鬼「おそらくあいつだけは体力の限界を迎えているはずだ…俺たちは最初から明日奈とあの監督の策に嵌っていたわけだっ」

灰「影山明日奈…！あいつっ！」

『ピッチの絶対指導者とフィールドの悪魔のあんな焦った顔を見れるなんてな。冥利に尽きるよ』

つ「でも最初からそんなことしていたんじゃ明日人くんの体力はもう限界なんじゃ…」

『明日人には俺と監督で中国秘伝の呼吸法を教えてマスターしてもらったんだ。そのおかげで体力が限界を迎えても動けるわけだ』

つ「へぇ～すごいですね！」

杏「怪我の直し方に呼吸法…監督はなんでも知ってるんですね」

趙「オーホッホッホ！」

監督は笑いながらゲームをしていた

つ「でもなんで最初から使わなかったんですか？」

『あの技は覚えたてで未完成なんだ。1度目は不意をついてゴールを決めることはできる。だが有人なら荒削りの技で突破口を見つるだろう。これくらい警戒しておかないと痛い目を見そうでな』

杏「未完成の技も使い用って事ですね」

『そうだ。そして最後の一点は明日人が決める。これで雷門の勝利は決まったな』

試合を見れば明日人がシュート体制に入っていた

稲〔シャイニングバード〕

稲森の新たな技で一点取り返し、雷門は残り時間わずかでついに逆転した

そして最後の攻撃に入り、星章も雷門も本気でぶつかり合う

そして最後まで一歩も引かず試合終了のホイッスルが鳴り響いた

5vs4で、雷門は一回戦でぼろ負けした星章に勝ったのだ

『監督少しお時間いいですか？』

趙「わかりました！」

『つくし、杏奈みんなのことを少し頼む』

つ「わかりました！」

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鬼道side

俺たちは負けた

雷門の…いや正確には明日奈と雷門の監督の策に嵌ったのに気づくのが遅かったな

試合が終わった後明日奈に呼び出されていたな…おそらく灰崎の編入についての話だろう

急がないとな