私は野坂悠馬の姉【アレスの天秤】 (ページ31)

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31話ページ31

夢主side

ボールを奪った雷門はそのままの勢いで1点返した

試合が再開し灰崎はまた雷門のゾーンプレスに囲まれるが、ちょうどいいところにいた佐曽塚にパスを出してマークを抜けた

『今の佐曽塚の位置は有人の指示か…なかなかやるな』

杏「感心してる場合じゃないですよ！あの防御が破られたなら…」

『まだ作戦はあるから大丈夫だ』

趙「では恋のレッスンNo.2！気になるあの子の意外な一面！」

つ「え？どういうことですか？」

奥「〈気になるあの子の意外な一面〉ってなんですか？」

日「聞いてる？」

剛「さぁ…？」

その時万作が前に出てきた

万「うおぉぉぉぉ！よっしゃ！見せてやるぜ！俺の意外な一面を！」

剛「ええ！？気になるあの子ってお前！？」

『万作はただのDFじゃなくてリベロになってもらったんだ』

杏「なんですかリベロって」

つ「元々は自由な人って意味なんだけど、サッカーでは守備の選手だけど攻撃にも参加する自由な人ってことです！」

杏「へ～」

つ「でもリベロってかなりの運動量が必要ですよね？」

『万作には俺が付きっきりで特訓してあげたんだ。あいつはもともと運動得意だったみたいだしな』

ボールが万作に渡ると、万作は新たな技で相手を抜いた

趙「レッスン2！意外な一面を見せることでときめきは増していくものです！」

子「なるほど確かに…」

そしてゴール前まで上がっていた万作はそのままループシュートを決め2点目を決めた

趙「では恋のレッスンNo.3！恋は盲目！」

するとみんなはボールを回すようにパス回しをする

その指示は全て明日奈が打ち込んでいて、みんなはその指示通りにパスを出しているのだ

つ「すごい！みんなに別々の指示を出してるんですね！」

『そう。そしてこの作戦は相手の意識をボールに向けること。そこで初めてこの技は完成するわけだ』

稲〔マリオネットアタック〕

フィールドを見ればパス回しに釣られたのか真ん中がガラ空きになっていた

灰鬼「なに！？」

そして完全に隙を作ってしまった星章は再び雷門に点を決められ同点に並んでしまった

つ「相手の位置までコントロールできるんですね！」

『これくらいは朝飯前だ』

趙「レッスン3！恋とは自分が主導権を持っていると思いきや、いつの間にか相手に操られているものなのです！」

子「なるほどなるほど…」

杏「いつか役に立つといいですね…;;」