そして誰もいなくなった ４

映像の意味するもの ページ26

『で、みんな死亡、ですね・・・』
　
　






　
　
　
　
「…でもおかしくねぇか？」
　
　
　

　
　
『ですよね・・・』
　
　
　
　

　
　
「阿笠撮影したの誰だよ？」
　
　
　
　

　
　
『…それは、』
　
　
　
　

　
　
「…全部で死体いくつあった…？」

　
　
　

　
　
『9体です』
　
　
　
　

　
　
「・・・もう1人、他にいるのか…？？」

　
　





　
いや、おかしい、何か見落としてる？
　
　
　
　
　
　
　
　
『けど、そんな形跡無かったです。』
　
　
　
　
　
　
　
　
「だよな…」
　
　
　
　
　
　

『リストにも・・・』
　
　
　
　







　
「あっ！」
　
　
　

　
　
『えっ・・・』
　
　
　
　
　




　
「ちょっと待て…

確かリビングのカウチに死体…あったんだよな？」
　









おかしいだろ
だって、




　
　
　
「報告書！」
　
　
　
　
『…映像に、カウチの遺体はなかったですよね』
　
　
　

「だよな？じゃあ誰だよ、カウチの仏さんは？」
　
　
　
　
　
　
　
『ええ…』
　
　
　




「何か…まだあんだよ、絶対に」







『別に阿笠が犯人で最後自ら死んだで良くないすか？』








「だから、阿笠の死んだとこ撮ったの誰だよ？」







『…』









「それに…」









あるだろうよ…
あるべき場所に、なくなってるもんが。









「もっかい現場見るぞ」





『えええ…』









　
このままではいけない。

そんな気がして。









.
.









「なるほどね・・・」




もう一度全ての現場を二宮と見て回った。



目新しい情報はないままだ。
　
　
　
　

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