側にいるだけで [完結]

そして圧勝 ページ5

そして
運命の時…

それはみんなからの支持の拍手で決まる


もう１人の名前が呼ばれ
拍手がおこる

その後、すばる君の名前が呼ばれた

もちろん、俺はめーいっぱいの拍手
それこそ

手が真っ赤になるくらい



結果は一目瞭然

すばる君の拍手は比べものにならないくらい
大きくて


本当の圧勝だった




敗者には翔君が労いの言葉をかけた

だけど、すばる君と俺を睨み
体育館から出て行った


そんな事より
すばる君と一緒に応援団をやれる事が
嬉しくて嬉しくて

何だか涙が出てきた


隣にいた斗真が(こいつは俺の中学からのダチ)
笑いながら

「亮、泣くなって」って

結構な声

「泣いてへん、やめろやっ」

って言うたもんの
涙はどんどん出てきて

そんな俺に気づいて

すばる君がきた

「亮、ありがとなっ」

そんなん、ますます涙止まらんなるやん
すばる君に頭を撫でられて

「すばる君、俺、頑張るっ」

って、必死にゆうた
すばる君も笑って

「俺も頑張るわ」なんて

惚れるわ、ほんま…

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