側にいるだけで [完結]

練習は続く ページ14

そんな中
毎日、練習は続く
全員でやったり

個人でやったり

大声を出して、身体を使う

そしたらな
絶対…痩せるわな


すばるくんと俺

そんでなくても、太らへん

「りょお、もっと食え」

「すばる、お前もじゃ」

村上くんが食堂で俺とすばるくんとに
わめいてる

「食うてるよ、飯も甘いもんかて
めっちゃ食うてるよ
やけど、どんどん痩せてまうねん
どうしたらええん？村上くん、教えてや」

俺の声に

「おぉ、そうか…」って考える村上くん

すばるくんが、半分定食を残そうとしてる

「あっ、村上くん。すばるくん
残してますよ」

「ちょ、おまっ、りょお、あかんぞ」

アタアタしてるすばるくんは
村上くんが残りも食べさせてる

結局、涙目になりながらも
全部食べたすばるくん

「りょお、腹パンパンや
腹ごなし付き合えや、お前のせいやからな」

「そんなん、すばるくんが残そーとするからですやん、俺ちゃいますやん」


「あほかっ、うっさい
ついてこい」

連れて行かれたのは
軽音部の部室


ぽんっとギターを渡される

「りょお、弾け、歌うぞ」


すばるくん、かっけぇ…

歌声→←胸が…

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