錦戸 仔犬のワルツ ページ29
＿＿錦戸の部屋
夜にAさんが俺の部屋に来て
テーブルに置いた、それは。
…ホンモノの拳銃。
錦「うわ！うわ！なになに！？」
後ずさりして
Aさんが話すのを待った。
生田さんの部屋にあったらしき拳銃。
それを持ち帰ってしまったAさん。
錦「…それ、一人で行ったんですか？」
「はい…」
錦「危ないやないですか！
こんな状況やのに！」
「はい…すみません。」
錦「なんもなくて良かった…」
「で、誰も信用出来なくて…
錦戸さんならって…」
…え。
…そうな、ん？
…そんな顔。
拳銃は俺が預かる事に。
安心したのか少し目に涙を浮かべるAさん。
錦「そんな顔せんといてよ」
震えるAさんをそっと抱き締める。
「早く外に出たい…
怖くて…」
Aさんとの距離が
少しずつ、少しずつ近づく…。
でも。
今は…。
錦「このまま、ここに泊めてあげたいけど……
なっ、やっぱ男と女が同じ部屋におるのは……」
「私は……それでも」
錦「いやっ、なんかあったらまた来ていいから、自分の部屋でゆっくり寝た方が…
あれやったら、睡眠剤出してあげるし。なっ……」
「……すいません、なんか私。
怖くて……」
錦「薬出そか？」
「大丈夫です……。」
「少し、落ち着いたので、部屋へ戻ります。
ありがとうございました。」
良かった。落ち着いた様子のAさんを部屋まで見届けて自分の部屋に戻る。
タバコに火をつけドサッとベッドに座った。
「フーーーー」
ポケットから隠し持っていた折りたたみの携帯を出して、一つだけ登録されてる連絡先に電話を掛けた。
錦「…もしもし、俺です」
錦「いま、阿笠Aが部屋に戻りました」
錦「はい、はい、ハハッ、まさかするわけないでしょ、そんなアホなこと…」
錦「まぁ、色仕掛けしてきたっちゅー事は満更でも無かったんちゃいます？でも足りてますから、俺は。はい、はい、そうです、はい…」
錦「…あははっ、それイイっすね、はい、はいもちろん。じゃ…」
電話を切って折りたたみポケットに仕舞って、残りのタバコを吸う。
俺の演技上手かったんちゃう？
子犬のような目でさ？
嘘も方便…
どいつもこいつも、騙されすぎやって
あはは。
あー、オモロ。
はよ、全部終わらせて美味いもん食いたいわ。
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさーん！いつもありがとうございます。原作読んでるんですね。ちょいちょい設定を変えているのでその辺も楽しんで貰えたら何よりでございます\('ω')/ (2018年7月12日 15時) (
レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - いつも楽しみにしてます。原作も知ってるので予想しながら読んでますが、思わず、『うわっ』っとか声が出てしまうので、一人の時に読んでます。これからとても楽しみです。待ってます！ (2018年7月12日 12時) (レス) id: 6c276f17d6 (このIDを非表示/違反報告)
∞やすばのなな∞(プロフ) - 真希さん» 真希さん、いつもありがとうございます。まだまだですよー書いてる本人たちもたまにパニクります(笑) (2018年7月9日 17時) (レス) id: 983f5e223b (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます！えっ…どんな展開…続きが気になる…今までの流れを整理しながら続きを待ちたいと思います…。 (2018年7月9日 8時) (レス) id: eb0f9325f9 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ひみささん» ひみささん！コラボメンバーのココナッツです！いつもお越しいただきありがとうございます！物語はついに被害者が…彼らを待ち受ける裁きとは?!是非一緒に解き明かしていってみてください！ (2018年7月4日 9時) (レス) id: d0c3580366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞やすばのなな∞ ココナッツ sangozygo SCCS
x他2人 | 作成日時：2018年1月13日 18時
