検索窓
今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:1,286,685 hit

46 どこまで気付いてる?【JK】 ページ46









ベッドの上で目を閉じるわけでもなく、ぼーっと天井を見つめる。






テヒョンイヒョン、ヌナのこと好きだったんだ。






…全く気が付かなかった。





確かに2人で出掛けたっていうのを聞いて、もしかして、なんて思ったけれど、それ以前にヒョンがヌナを好きなのかもなんて俺は1回も勘付いたことはなかった。







隠すのうますぎでしょ…



俺が今までヌナと2人で会ってたのをヒョンは一体どんな思いで見てたんだろう。









あのあとヒョンは、「というわけだから、俺も遠慮しないから」といつも通りのゆるっとした笑顔を見せた。





俺がヌナのことを好きだなんてこと、とっくにヒョンは分かっていたみたいだった。








そして若干放心状態の俺に追い討ちをかけるように「あ、そういえばこないだキスしてた子誰?」なんて爆弾を落とした。









こないだキスしてた子。



思い当たるのは1人しかいなかった。






どうしてテヒョンイヒョンが知ってるのか。

俺のそんな疑問が顔に出たんだろう。






いつまでも答えない俺に、「扉が閉まってるかぐらい確認しなきゃ。だから俺なんかに見られちゃうんだよ」と言うと、ヒョンは自分の部屋へと戻っていった。







…まさかあれをヒョンに見られてたなんて。





けれどヒョンでよかったのかもしれないとも思った。




他のスタッフに見られたら口止めが大変だし、万が一ヌナに見られたりしたらそれこそ本当にたまったもんじゃない。









そして、あー、なるほど、そう腑に落ちた。






俺はヌナのことを好きなくせに。

ヌナと2人で会えるような関係にあるくせに。


他の女と身体の関係があるとでも思ったんだろうか。






そんな不誠実な俺の態度にヒョンは怒って、今まで黙ってた気持ちを俺に告げて遠慮しないと宣戦布告したんだろうか。







確かにヒョン、そういう身体だけの関係とかに昔から厳しかったもんな。



「女の子は大事にしなきゃだめなんだよ」とかって。






フレンドリーだし一番遊んでそう。


そう思われることも多いヒョンだけど、そういうのに一番厳しいのは実はあのヒョンだった。





まあ実際、優しいが故に断れなくて付き合っては別れてを繰り返してはいたんだけど。









そんなことを思ったあと、思考が止まった。









…テヒョンイヒョンは一体どこまで気付いてるんだろうか。















俺と、ヌナの関係に。









47 あの日から→←45 ヒョンの気持ち【JK】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (598 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3121人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mii(プロフ) - はぁ、もうね大好き (2021年8月18日 8時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - はじめまして。とても感動しました。グク編も読みたいです^_^ (2021年2月6日 2時) (レス) id: 283143d3e0 (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - 夏さん» 夏さん!コメントありがとうございますうう( ; ; )遊び人として書かれがちなテテちゃんですが、私は勝手にすごく一途な人だと思っててそれを書きたかったので、そう言ってもらえると嬉しいです…!早く続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月8日 18時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして^ ^お話とてもおもしろいです!グクペンですが一途に主人公を思うテテ好きです(*^^*)どっちとくっつくかドキドキします! (2020年4月8日 0時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
なのか(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんコメントありがとうございます!これからどんどんテテのターンになっていくので是非楽しみにしててください!(笑)早くこちらの続きを書けるように頑張ります(*^^*) (2020年4月6日 3時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナノカ | 作成日時:2020年3月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。