約束 ページ48
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「…ごめんね、こんなこと言って。嫌だったらいいよ、もう会わない。」
「……。」
「…完全にわたしのわがまま。玲於くんに恋愛感情は無いけど、この4ヶ月間一緒にいたから、なんか名残惜しくて。」
罪悪感を感じていた俺に、初めてさくらちゃんがわがままを言ってくれた。
なんか救われた気分だった。
俺の勝手な都合でこんな関係になって
またその延長で、終わらせなきゃいけなかったから。
「いいの？…より戻せても、ふられても…つーか、ふられる確率の方が高いんだけど。…それでも？」
「いいよ、もちろん。とにかく、体の関係はもう終わり。わたしも終わりたかったよ、やだったし。」
「…マジか。」
「玲於くんカッコいいけど、まあ、正直タイプじゃないからさ！」
けらけら笑ってそう言った。
キツ…って呟くと、今後は友だちだからこういうこともハッキリ言ってくよ、って。
一気に軽くなった空気。
俺は、忘れてた。
二兎を追う者は一兎をも得ず。
あんなに、あんなに、痛感したのに。
「約束を決めよう。じゃあまずね、これは絶対、もう二度とそういう事しない！」
「…泊まらない。」
「お酒もほどほどに。」
「電話はしない。…こんなもんでしょ。」
「いいの？…ラインの名前変えるとか。」
「…いやそりゃ、より戻せたら…てか、絶対無理だろ、普通に。」
「いけるよ、Aちゃんもまだ玲於くんのこと好きだから。」
「…どっから来んだよその自信。」
スマホを取り出した。
「てかさ、Aんちの前に、実はNYのお土産置いてきたんだけど、」
「え？」
「ラインも入れてんのに、返事来ない。やっぱあいつもう」
言いながらトーク画面を開いたら
俺が送ったメッセージの横、既読マークがついていて。
え、って、手が止まる。
読んだ。読んでる。気付いてる。
一気に冷や汗が出てきた。
さくらちゃんはトーク画面覗き込んで、なんとなく察してくれて
「玲於くん、もういっこ約束したいことがある。」
「……。」
「わたしのこと、絶対Aちゃんに知られないようにして。じゃなきゃ、わたしが友だちでいる意味が無くなっちゃう。」
「……。」
「玲於くんがわたしを頼りたくなるほど弱くなったのは、Aちゃんを好きすぎたからだよ。玲於くんはこの4ヶ月間もずっと、Aちゃんだけが好きだった。それだけは忘れないで。」
早口で、必死な顔で、そう告げたさくらちゃん。
言い終えたと同時に、スマホが鳴り出した。
Aからの電話だった。
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きなこ(プロフ) - とっぽさん» お返事遅くなってごめんなさい！直近で言うと、ただいま初恋5「どうしよう」のページで、軽井沢でふたりで撮った写真とか、得意げなあの顔のイメージでした(^ ^) (2019年12月24日 13時) (
レス) id: 1d09c43b5e (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - きなこさん！！！！私初めてワンミリのMV見たとき、それこそあの携帯見てるシーン見たとき、占ツク感が凄いって思いました本当に！！やっぱりきなこさんのお話読んでたからそう思ったんだと思いますそしてあれは実際にやってますね！笑笑きなこさんのお話ダイスキです！ (2019年12月24日 13時) (レス) id: 689ff0d5f6 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ - 眉毛をちょっと上にあげて…という台詞は何のお話に出てくるのでしょうか…（；＿；）教えてくださるとありがたいですm(_ _)m (2019年12月2日 21時) (レス) id: 3d038c663d (このIDを非表示/違反報告)
ゆいあ - きなこさん、最高です！！玲於くんの顔を想像しながら読んでいて、いつもドキドキです。今月のviviの雑誌の玲於くんもすごくかっこよかったですよ！よかったら見てみて下さい！！それから話おもろしかったですよ！ぐだぐだじゃないです！！更新待ってます。 (2019年12月1日 21時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
ライ千(プロフ) - きなこさん、いつも楽しみに読ませて頂いてます。私もワンミリのMVを見た時、Mステで踊ってる玲於くんを見た時、あぁ、このお話に出てくる玲於くんだ....と思いながら一人でキュンキュンしてました（笑） (2019年12月1日 1時) (レス) id: a6fe8073c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年11月3日 22時
