2分の1ガールフレンド3【佐野玲於】

精一杯 ページ7

玲於side





20時過ぎ
メンバー会議が終わり、事務所の一室で
みんな帰り支度を始めてた


カバン開けてパソコン入れてたら
ふと、キーケースが目に入って

…そうだ、今日から俺、隼んちだ




玲於「隼、ほんとにいいの？」


隼「ん？全っ然いいよ。」


玲於「…さんきゅ。」


隼「ちょうど彼女もいないしね！」



ちょうどじゃないでしょいつもでしょ
って、亜嵐くんの鋭いツッコミ

ふふって笑いながらも
頭の一番おっきいとこでは、あいつちゃんと帰ってきてるかな、とか、戸締りしてっかな、とか
そんなこと考えてる




隼「まあまあ、あ、メシどうする？なんか食べて帰る？ウチ何もないけど！」


玲於「…だと思った。」


裕太「玲於泊まんの？」


玲於「あー、うん。泊まるってか、まあ。」


隼「居候！」


裕太「居候？…コナンくんやん。」


龍友「転がり込むん？隼んちに？」


玲於「そーそ。転がり込む。」


涼太「え？あの子いなくなっちゃったの？半分彼女の、なんだっけ。なんとかちゃん。」


玲於「…Aちゃんね、いるよ。留守番してる。」




あいつのことだから
さすがに付き合って1日で泊まりはないでしょ

まあ、少なくとも1週間はちゃんと留守番するんじゃねえかな

で、暫くして
杉野くんから誘われて、それが普通になって
てゆーかおにいちゃん帰ってこないなら
家帰らなくても怒られないよね？
なんてことに気付いて

そんでまた暫くして
あれ？お泊まりセット持っていくより、杉野くんちに住んだ方が早いよね？
なんてことに気付く

そんで、お世話になりました！っつって出て行くんだよ


おにいちゃんありがとうとか言ってさ
俺、おにいちゃんじゃないのにさ



…はあ、なんて仕打ちだよ
俺、もう何もできねえじゃん
せめて間違い起こさないように、こうやって距離を置くので精一杯




亜嵐「え、Aちゃん置いて隼んち泊まんの？なんで？」


玲於「…だってあいつ彼氏できたのに、マズイでしょ。俺いない方がいいんだって。」


亜嵐「あーそっか。杉野くんね。」




そうだったわ、なんて
イヤに知った顔する亜嵐くん

…ライン友だち、ですよね




玲於「…Aとどんなラインしてんの。」


亜嵐「え？」


玲於「俺の悪口？悪口大会？」


亜嵐「してないしてない。笑」




笑いながら、見る？って
携帯差し出してきた


．

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