ワガママっ子 ページ39
玲於side
玲於「ただいまー…」
日付が変わった、0時半
こっそり玄関のドアを開けた
聞こえるシャワーの音
A、風呂入ってんのか
リビングに荷物置いて、手洗いたくて 洗面所に向かった
コンコンってノックしたあと、ただいまって声をかけながら脱衣所に入る
シャワーの音が止んで、玲於くん？って、お風呂場から篭った声が聞こえて
玲於「うん。」
A「遅かったね。」
玲於「うん、涼太くんと飲んでた。」
A「そっか。」
玲於「ライン見た？スケジュール送ったけど。」
A「あっうん、ユリさん、金曜日は学校早く終わるから、その日がいいって。」
玲於「金曜日ね、俺たぶん19時には」
終わるから、と
言いかけた時 目に入る
洗濯カゴの中に投げ捨てられた、Aの…
A「…え？なに？」
玲於「…あー…」
A「…なに？聞こえない。」
玲於「…いや、うん、19時には終わるから。」
A「うん。わかった。」
…くっそー
なんでこいつの下着ごときでドキドキしなきゃなんねえんだよ
なんて思って、慌てて目を逸らしたとき
A「あ！待って！わたし、下着置いてる！」
ようやく気付いたご様子
やだやだ！って声、反響して、すげーうるさい
玲於「あーもううるせえな、見てないって。」
A「絶対うそ！」
玲於「ほんと。…花柄かわいいなーとか思ってない。」
A「あ！見てるじゃん！」
玲於「だから見てない。お前って意外と胸デカいんだなとか思ってねえし。」
A「セクハラ！」
玲於「健全な男子だからね、にいちゃんも。」
早く出てって、って
シャワーのお湯、ドアに当ててくる
けらけら笑いながらリビングに戻って
ひとりソファーで携帯触ってたら
それから20分後、タオル頭に巻いたAが、隣に座った
玲於「…顔真っ赤じゃん。どんだけお湯浸かってたの。」
A「うるさいなあ、もう、やだよ、年頃の女のコの下着見るなんて。」
玲於「お前があんなとこに放り投げてるからじゃん。」
A「そもそも入ってこないでよ。」
玲於「手洗い行ったんだよ。」
A「ほんとやだな、お洗濯の時もずっと隠してたのに。」
玲於「うん。初めて見たもん。」
A「…最初で最後だからね。」
玲於「いや俺だって見たくて見たわけじゃねえし。」
それもそれでいや！って
はあ、ほんとワガママっ子
．
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夕凪(プロフ) - まだ、酔っ払いまでですが本当に面白くて今からキュンキュンしてて、心臓が足りません！笑笑 (2018年6月18日 12時) (
レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - きなこさんの小説ほんとに好きで読ませもらってます！！臣くんのやつも読みましたがほんとにドキドキして面白かったです！臣くんの小説違うバージョンも作って欲しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月29日 20時) (レス) id: bde81dd030 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 私、きなこさんが書くお話がすごく好きなんです！更新、楽しみにしてます(*^^*) (2017年12月21日 23時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 楽しさと面白さの中に悲しさも入っているてんこ盛りの作品ですね！(上からでごめんなさい…)読んでいてとっても楽しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月21日 23時) (レス) id: b0b93090e0 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すっごく面白いお話です！どんどん更新してください！お願いします!!主人公が玲於くんを待つところとか、すごく切なくてだんだん泣けてきちゃいました！ (2017年12月21日 22時) (レス) id: c8678f2ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2017年12月5日 22時
