2分の1ガールフレンド【佐野玲於】

半分彼女？ ページ30

玲於side





玲於 [ メシいつがいい？俺明日は夜空いてる ]


A [ 明日バイト ]


玲於 [ バイトかよ ]


A [ 明後日がいい！ ]


玲於 [ 明後日は仕事夜まで ちなみに次の日も ]


A [ えー、じゃあその次は？ ]


玲於 [ いいよ ]


A [ 18時まで学校だけど、それからでいい？ ]


玲於 [ 俺もそれくらいまで仕事！ちょうどいいね ]


A [ うん。じゃあ詳しくは家で ]


玲於 [ オッケー ]




そんなやりとりのあと、携帯しまって
どこ行こうかなってひとり考える


局へ向かう移動用バンの中

思い浮かぶ店は、あそこと…いや、あっちもいいな
んー…



裕太「なんか楽しそうやな、玲於。」



そんなとき声をかけてくる裕太くん
楽しそう？



玲於「そうかな。」


裕太「めっちゃニヤニヤしながらラインしてたやん。」


玲於「…いやしてないしてない。」


隼「いや僕も見ましたよ裕太くん。」


裕太「やろ？」


龍友「えーなになに、彼女？」


玲於「…いないし。」


涼太「違うほら、前言ってたじゃん。なんだっけ？彼女じゃないけど泊まった子？」


メン「え笑 それってつまり笑」


玲於「だから違うって。」




ほっといてよっていう俺と
教えてよって騒ぐメンバーと
そんなやりとりをニヤニヤ見てる亜嵐くん


…はあ、めんどくせーな




隼「ねーなんなの！教えて！」


玲於「あーもうだから…幼なじみ！幼なじみのコが泊まってんの。それだけ。」


涼太「幼なじみ？女？」


玲於「…女って言うのやめてくんない？女のコね。女のコ。」


龍友「え、で、なんなん。毎日そのコとイチャコラしてんの。」


玲於「するわけないでしょ。そういうヤツじゃないし、そういう気にもなんないし。」


涼太「待って待って、じゃあなんで泊まってんの？」




はあ、ってひとつため息ついて
まあいつかは話さなきゃいけなかったし って、仕方なく経緯を話した

ストーカーがね、って




メン「へえ、大変だったね。」


裕太「ほんまやな。」


涼太「…それで今、料理洗濯掃除してくれてんの？合鍵渡して？」


玲於「うん、まあ、完璧ではないけど。」


涼太「すげー、半分彼女じゃん。」


玲於「半分彼女？」


亜嵐「俺も思った。半分彼女だなーって。笑」


涼太「いいな〜俺も欲しいそれ！」




俺の彼女の理想としては
スタイル良くて、仕事もできて、美人で


…でも、あいつはタヌキだもんなあ


半分彼女なんて
そんないいもんじゃない


．

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