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もういい ページ29

Aside






それからの数時間



玲於くん、全然喋らないし

だから端っこの席のわたしは話し相手がいなくて


みんなが喋ってるのを他人行儀で聞くことしかできなかった。





でも、玲於くんとチカさんが話してるのを聞くより

このままでいいなって思ってた。



もちろん玲於くんが喋らないのは、目の前にチカさんがいるからだってわかってる。


それでも、このほうがマシな気がしてた。




そう思って このもどかしい距離も我慢していたのに






〜♪




鳴り響く着信音


みんなの視線が、涼太くんに集まる。





涼太「あ、ごめん電話…」





携帯を手に慌てて個室を出た涼太くん。


もう21時なのに、誰だろう。




5分もしないで戻ってきた涼太くんは

申し訳なさそうに、顔の前で手を合わせながら






涼太「ほんとごめん!スケジュール変更で今から撮影入っちゃって…」






早口でそう言った。





メン「え、今から?」


涼太「うん、都内で撮影だからタクシーで行けるし…なんかそんな気がしてて アルコール我慢してたから。」


裕太「多忙やなあ。」


涼太「ワンカットだけなんだけど、まあ行ってくる。チカごめん、ひとりで帰れる?」


チカ「うん大丈夫。頑張ってね。」





…涼太くん、行っちゃうんだ。


涼太くんがいなくなったら チカさんが一人になる。

それって、わたしからしたらすごく嫌なことで…






涼太「Aは誰かに送ってもらいなよ?」






何も知らない涼太くんは、そう言いながらわたしの頭にぽんって手を置いて

個室から出て行ってしまった。






隼「…気を取り直してもう一回乾杯でもしますか!!」


龍友「ええわもう、笑」






このメンバーの中で

Aちゃん送るよって言ってくれる人、いるかなあ




なんで涼太くん、送ってもらいなよ とか言うんだろ。

いっつもそうなの、過保護すぎ。


ちょっとソワソワするじゃん。

わたし一人でも帰れるのに。





ちらって隣見たら、玲於くんお酒ばっかり飲んで わたしのことなんて全然気にしてくれない。





…もう、いい。


メンディーくんに送ってもらうもん。

メンディーくんにおんぶしてもらうもん。




そんなこと考えてちょっと膨れながら

またみんなのお喋りに耳を傾けてた。













龍友「よっしゃーそろそろ帰んでー。」





そんな龍友くんの声に顔を上げる。


いつの間にか日付けは変わってて

…ああ、どうりで眠いと思った。



置いてかれた→←それだけなのに



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なゆ(プロフ) - SnowMan目黒蓮くんのお話で全く同じ作品あるんです。今日読んでて佐野玲於ver知ってるなぁと思ったら、タイトルも見出し?も内容も全く同じでした。きなこさんが書いてるのかと思ったら作者は違う方です。一度確認してみて下さい、、、。 (2021年8月18日 4時) (レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - こんばんは。いきなりコメントごめんなさい。このお話2年前ぐらいに読んでから、すごい好きで定期的に読みたくなるんです。とっくにLDHのファンをやめたのに、懐かしくなって玲於くんのお話別作品も読ませていただきました。とても素敵でした。 (2020年6月18日 1時) (レス) id: c2ce5189fe (このIDを非表示/違反報告)
meiichikawa(プロフ) - とてつもなくこのお話が大好きです。 (2018年8月31日 18時) (レス) id: cd3e6473be (このIDを非表示/違反報告)
Neon - このお話にどハマりしてます。もう何回読んだことか、、玲於くんの不器用さがすごく伝わってきてどんどん続きが見たくなる!そんな感じのお話で、ほんとに読みながらキュンキュンしてます(/ω\)これからも小説頑張ってください!! (2018年2月12日 14時) (レス) id: adc5307a56 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - この話すっごい好きです。主人公を応援したくなるし、何回よんでもあきません。せつないし、嬉しい!とか表現があって。ほんまに大好きです!占いツクールを初めて開いた時から読んでいまだに、たまに読んだりします! (2017年12月26日 0時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2016年11月10日 21時

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