hairsalon【SixTONES】 (ページ44)

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森本side

「ちょっとセットの前にマッサージしてあげるね」

と彼女に不自然に思われないよう告げ

頭皮のマッサージを始める。

そしてたまにわざと耳元やうなじに触れる。

何回かやっているうちに艶っぽい声が聞こえてくる。

貴「ッン…//」

彼女の耳は真っ赤に染まり

目はぎゅっと閉じられている

少しずつ手を下に下ろしていき

肩に触れるとビクッと揺れる肩。

「肩こってるね～」

とあくまでも普通に話しかけマッサージを続ける

たまに鎖骨に直に触れるとまた少し

我慢したような声が聞こえる。

あ～、ちょっとこれはやばいな…

悪戯心というか完全に理性との戦いに変わってきた

自分に苦笑いをこぼす。

自然と耳元で話していたようで

貴「慎太郎くん、ちか、い……///」

うるうると目を潤ませ真っ赤になった顔で

こちらを向く彼女。

「ッ～///ごめんっ！ちょっと裏に物取りに行ってくるね！」

その表情に理性が崩されそうな予感がした俺は

直ぐにバックヤードに戻った。

「あの顔は……ダメだって……////」

自分がやった悪戯が

悪戯では無くなったことに気づき

はぁ～っと重いため息をこぼす。

ちょっと時間置いて戻りたい……。笑