14.年甲斐なく ページ14
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抱き締められた身体が熱くて、嬉しくて、幸せで、…怖かった。
和「どんだけ待たせんの、」
「ごめ………っ」
和「…別にいーけど」
「どっちよ、」
鼻をすすりながら肩に顔を埋めたら、濡れんだろ、なんて悪態をつく貴方を私は
いつの間にかこんなにも好きになっていた。
和「こっちだってさ、…こんな好きになる予定なかったんだからさ」
少し、その腕に力を込めて。
私はまた、ひとつ鼻をすする。
和「元ナンバーワンの俺をさ、こんな夢中にさせるお前ってなんなのよ、…なんかムカつくわ、(笑)」
「ナンバーワンなんて前の話じゃん、」
和「だからちゃんと元つっただろうが」
「ふふ、っ…でも、和さんがホストで良かっ、」
和さんがホストで良かった。
だって、ホストじゃなかったら出会えなかった。
それを全て言わせてくれない和さんの
初めて重なる唇が、大丈夫だよって言ってる気がした。
和さんに言ったらきっと、幻聴だって馬鹿にされるから言わないけど
不意に奪われたキスに、胸の奥深くを掴まれる感覚がした。
和「…ずっと待ってた、返事。」
「ごめんなさい、」
和「まぁいーよ、…彼女だし」
「は、」
す…、と離れた温もりをずっと感じていたかった。
それよりも、彼女という二文字が、こんなにも擽ったいものだったかなって。
年甲斐もなく、照れ臭くなる。
和「寝ますよ」
「あ、うん、」
和「ババアなんだから睡眠取らなきゃシワ増えるよ」
「いっつも一言多いな、今日は二言くらい余計」
和「うるせーな」
残った涙を手の甲で拭き取ったら
いつも通り無駄口を叩き合う私たちに戻って。
でも。
ひとつだけ違うことは。
「和さん、」
和「おやすみ」
「………ありがと、」
和「…………」
向き合って眠るその間を
そっと握られた指先が繋いでいるということ。
程よくエアコンの効いた部屋の一角のベッドの上で
触れる程度のその指の温度だけが、あたたかかった。
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ともび(プロフ) - 音羽さん» 遅くなってしまいました！嬉しいです、ありがとうございます♪夜更かししちゃうくらい(笑)音羽さんも、手洗いうがい、ちゃんとしてくださいね！！こちらこそ、ありがとうございました！！ (2020年4月7日 7時) (
レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - お疲れさまでした！ 最高の小説でしたよ！ 夜更かししちゃうくらい、次読みたい！ってなってしまいましたwww 本当に最高でした！ これからも体調には十分に気をつけて下さい。 ありがとうございました。 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» 遅くなってしまってごめんなさい！！コメントありがとうございます！私もここを消してしまうのは寂しいので記念に残すことにしました♪ツイも時間を見つけて頑張るので是非！また楽しみにしていてください！！ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 今更のコメント失礼します。ここを残して頂けるのがとても嬉しいです！何度も読み返したい作品がたくさんあるので、これからも読み続けます。あ、ツイの方でも待ってます！ (2020年2月19日 13時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - ともさん» 嬉しいお言葉、、ありがとうございます！冷たくても温もりが何処かにあるお話を心がけていました！私も寂しいですが、読んでくださる皆さんのおかげで頑張れました、ありがとうございました！！！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年11月27日 9時
