ジャイアン系天使

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「入って」

「お、お邪魔します…」



ハニは一人暮らしをしているらしい。



意外と片付いてる…。



「ほら、ここで横になれ」

「それハニのベッドでしょ」

「良いから寝てろ」



ハニが強引な時は、相手の事を考えてくれてる時。これは最近になって分かったこと。



ベッドに横になると、毛布と掛け布団を掛けられ、ハニが私の頭を撫でる。



その優しい目に、きゅうっと胸が締め付けられた。



「…ハニ、もしも自分の気持ちを優先する事で誰かが傷付いたり、怒ったりしてしまうなら、どうする？」



そう言うと、真剣な眼差しでこちらを見つめる。



「それは、どんな気持ち？」

「……言って良いのか分からない」

「いいよ」

「………………恋」



私の答えと同時に、ハニは私にキスをした。



「…それは期待しても良いって事？」


沈黙が恥ずかしくなってきた。



ハニはずっと私を見つめるから、もう逃げられない。



「………………うん」



私は、



ハニが好き。

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