レンアイオクビョウモノ

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YOUside









｢へい！らっしゃい！｣








お店に入ると、そう大きな声で迎えられた。









『…へい、らっしゃい…』






ちょっと面白いかも…笑









隆｢健ちゃん！久しぶり〜！ここいい？｣









健｢お！隆二やん！ええで！座り！｣









隆｢はい、Aちゃん、座って！｣









そう言って椅子を引いてくれた今市先輩は







まさに紳士だ。








焼き鳥屋さんで紳士ってのはちょっとあれだけど笑









健｢え！誰や！？隆二もしかして…っ｣









隆｢ちがうちがう！後輩！今年入ってきたばっかなんだよね〜｣









そんなに、ちがうって、








否定されちゃうとさ、流石にヘコむよね…









健｢後輩ちゃんか！いや〜かわええな♡名前はなんて言うん？｣








『さっ、佐藤Aです。』









健｢名前まで、かわええんやな〜！Aちゃんって呼ぶわ！

俺のことは健二郎やから健ちゃんって呼んでなっ！｣









隆｢ちょ、健ちゃんナンパしないの！｣








この二人、すっごい仲良しなんだろうな…








見てて和むって言うか









健｢ナンパちゃうわ！笑｣









『健ちゃんは馴れ馴れしいので、健二郎さんって呼びますね！』







健｢え、健ちゃんって呼ばへんのな…

でも健二郎さんもええ響きや！な？そう思わへんか？｣







あからさまに落ち込んだ後に今市先輩に同意を求める健二郎さん









隆｢Aちゃんってね、変なとこまっすぐだからね〜

俺なんて"今市先輩”って呼ばれてんだよ？笑



今市なんて、呼ばれたことないからびっくりしちゃったもん最初！｣








健二郎さんの"それは珍しいな”という言葉に








少々驚いてしまった。









でも確かに今市先輩のことを苗字で呼ぶ人見たことないな…









健｢あ！なんか頼んでや〜！｣









隆｢Aちゃん生飲める？｣






『あ！はい！飲めます！』






隆｢んじゃあ、とりあえず生2つで！｣








健｢生ね！待っといてな｣







そう言って健二郎さんは厨房に消えていった









『愉快な方ですね！笑』







隆｢面白いでしょ？そこも含めてここの店おすすめだから｣









そう言った今市先輩の顔はとても嬉しそうで






健二郎さんのこと大好きなんだな






っておもった。

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