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急いで最終の新幹線に乗るために走る。大通りなのにこういう時に限ってタクシーが捕まらない。走っても走っても前に進んでる気がしなくて挫けそうになる。だけど、彼に会いたいと本能がいっていて足を動かした。
新幹線はホームに着いた瞬間に出発した。あと一歩が間に合わなくて、一気に足の力が抜けた。走ってきた疲労感や、悲しいなどが一気に降り掛かってきて、崩れ落ちる。ホームで泣くなんてみっともない。強くなるって決めたのに、涙が溢れてくる。1人でスマホ片手にわんわん泣いた。スマホがブー、とバイブ音がなってるのはわかるけど見たくない。
誰もいないホームから足音が聞こえる。どうせただの通行人だ。そんなの無視して大吾くんの思い出に泣きながら浸る。
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「A、、？」
「だいごくん、、？」
何故か彼の声に聞こえて振り返る
「大吾じゃなくてごめんな(笑)」
振り返ると菅田くんがいた。
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作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
