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前に見た夢にそっくりだ。
「別れたくないです」
「いつまでに別れる気がある？」
「やだ、、、」
「やだ、私は絶対別れない」
涙が溢れてくる。やだと言う度に涙が溢れてきて、こんなに泣いたのは仕事以外でいつぶりか思い出せない。あ、彼と付き合った日だ。彼との別れが嫌で、本読みをしながら泣いたあの日以来。
マネージャーと社長が話しているけど、自分の泣き声で何も耳に入らない。
「年末までに別れなさい」
そう言って、社長は私の背中を数回さすり、部屋を出ていった。あの夢には続きがあった気がするけど思い出せない。考えて思い出そうとすると前後の、大吾くんとの思い出が溢れてきて、思い出に連動するように涙が溢れてくる。
ヒック、ヒック、泣いてるとゴツゴツとした手で背中がさすられるのが伝わった。女性の手ではない、男性の手。仕事で何度も触ったことのある手だった。
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「、、、す、、ッ、、、菅田、、」
「呼び捨てかよ(笑)」
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作者名：ニート部屋
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1993maa
作成日時：2021年8月15日 4時
