検索窓
今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:42,265 hit

モノクロに沈む ページ5

三途side







「“王”が何よりも大事ですから」







いつしか将棋を指した時に話した、そんな言葉を今になって思い出す。そう、俺は王が何よりも大事で、何よりも守りたかった。王を裏切るのなら、その始末は俺がする。昔からそうやって、俺は、俺の(マイキー)に仕えてきた。







「三途、少し席を外してくれ」

「…うっす」







あの時、本当は嫌な予感がした。今この場で、花垣武道(あのクソ野郎)と二人きりにしてはダメだと思った。しかし、あの場で何か意見をしていたら、今頃俺は死体(スクラップ)にされていたに違いない。それも長年マイキーに仕えて大体は感じ取れるようになった。だから俺は信じる事しか出来なかった。アイツを殺してくれると、また俺に迎えの連絡を入れてくれる事を。

なのに俺の王は、俺がずっと追い続け、求めていた王は、俺の目の前でアッサリと死んで逝った。

その時の俺は頭が真っ白で、なのに視界は真っ暗だった。





そして体が深く、底に、沈む。

酷く醜い生き物→←おやすみなさい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
426人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひめ☆そら(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます!私も梵天ifは見たことないなぁ…と思いながら作らせて頂きました!最後までどうぞよろしくお願い致します! (2021年9月3日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
- 梵天でこういったifみたことなかったので楽しみです!更新待ってますね!!! (2021年9月3日 19時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひめ☆そら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月31日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。