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Aside
夏の夜はとても気持ちが良い。そう感じるのはきっと、私だけではないはずだ。日中は溶けてしまいそうなくらい暑いのに、夜は少しだけ涼しい風が透き通る。そして何より、この静寂がとても好きだ。空を見上げると夏の大三角が輝いていて、その下を今、私と爆豪さんは共に歩いている。数ヶ月前の自分には想像も付かなかった光景だ。
「おい、お前道路側歩くな危ねぇだろ」
『そう、ですね…すみません』
爆豪さんに手を引かれ、道路側を歩いていた私はその場所を彼と交換する。まだ上手く会話が出来ないまま、先程まで触れた手がジンジンと熱くなる。その部分を見つめながら突っ立っていると、先に進む爆豪さんに「お前、何かあったんか」と心配された。“貴方への気持ちに気づいてどう接したら良いのか分からない”なんて勿論言えるはずもなくて、「何もないですよ」と答えることしか出来なかった。
「早く行きましょー！」とその場を誤魔化して盛り上げることしか出来ない私は、立ち止まる爆豪さんの先を歩き始めた。
コンビニに着いた私と爆豪さんは、新たにおつまみと缶ビールを買い始める。コンビニを出た頃には、爆豪さんの両手にはビニール袋がぶら下がっており、その中にはタレと塩の焼き鳥が入っている。「一袋持ちますよ」と声を掛けるも、「余裕だわクソ」と言って断られてしまう。そして始まるこの沈黙にとうとう痺れを切らしたのか、爆豪さんは「テメェやっぱ何かあったんだろ」ともう一度私に聞いてきた。
『…もしもの話ですよ』
「ア？」
『もしも、ずっと友人だと思っていた相手を好きになってしまったら、爆豪さんはどうしますか？』
爆豪さんはその質問を聞いて暫く考え込んだ後、「好きな奴いるんか？」と聞いてきたので私は必死に「もしもの話ですから！」と言って否定する。そして私が否定して直ぐに「伝えりゃいいんじゃねぇの？」と爆豪さんは頭を掻きながらそう言った。
伝えりゃって、伝えられないから困ってるのに。
『爆豪さんは直ぐに言っちゃうタイプなんですか？』
「どうだろうなァ」
そんな会話をしながら家の前に辿り着く。鍵穴に鍵を差し込んだ所で、爆豪さんが私に袋を二つ渡してきた。靴紐を先に解いておきたいのかと思い、鍵を開けた後それを受け取ると、「俺帰るわ」という声が聞こえてきて「えぇっ？！」と思わず声が出る。爆豪さんがコンビニに行きたいって言うから行ったのに…と思っていると、「轟と仲良くな」と言い残して彼はそのまま家の中へと入って行った。
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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