タイムカプセル ページ35
Aside
『今日は私たちで店番かー』
「千冬はタイムカプセル開けに行ったもんな」
六月十九日。今日は東卍結成日。そして、千冬くんはタイムカプセルを開けに武蔵神社へと出掛けていた。当時その場にいなかった私と一虎はお店で留守番を任されたのだ。
「俺、てっきりAもタイムカプセル埋めてるのかと思ってた」
『…埋める前に佐野と別れたから。会う気にもならなかったし』
「ふーん」
それに、きっと佐野は今日、あの場所に行ってない。行かないで、何処か空でも見上げてるのだろう。正直、佐野がどんな手紙をタイムカプセルに残したのかは気になった。けど、進んで知ろうとは思わない。だから今日、私はここに留まった。
・
翌日。お店に武道がやって来て、私に手紙を渡してきた。それは佐野が書いた手紙だった。一つは未来の自分へ書いた手紙、もう一つは私に書いた手紙だった。
「Aさん宛の方は勿論見てないです！」
『うん、ありがとう。武道』
「あ、じゃあ少し休憩にしてください。俺と一虎くんでやってるんで」
『ありがとう、千冬くん』
私は千冬くんに休憩を貰ったため、裏の事務所へ入り、並べてあるパイプ椅子に座った。
…知らなかった。
佐野が私宛に手紙を書いているなんて。
私はそれよりも先に佐野が自分自身にに宛てた手紙を読むことにした。しかし、それは自分に宛てた手紙というよりかは、 皆の未来予想の方が正しかった。自分のことはあまり書いていない。勿論、その未来予想の中には私のことも書いていた。
“Aはきっと、でっけぇ企業で働いて社畜してそう。多分結構金持ちだと思う”
正解だ、と思う反面、その社畜人生を佐野に潰されたんだよなぁ、とも思った。自身への手紙で私について書かれているのはこれだけだった。後は全て、私宛の手紙に書かれているのだろう。手紙を読み進んでいると、こんなことも書いてあった。
“必要なモノを探す旅に出る”
“俺たちは繋がっている”
思ってもないことをズラズラと並べる彼に心底腹が立った。けど、腹を立てたところでそれは無意味な行為であることを私は知っている。だからその熱は直ぐに冷めたのだった。
『…』
私は私宛の手紙に視線を変える。この手紙に何が書かれているのか、私は息を飲みながらその手紙を開いた。
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エリザベス女王 - う､､､目から滝が､､､！武道のタイムリープで幸せになってるといいですねぇ､､､✨三途君の恋が､､､あの裏には恋心があったなんて､､､⁈伏線回収上手すぎです‼︎素敵な小説ありがとうございました！ (2022年7月29日 19時) (
レス) @page47 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆたん…！！こちらこそ読んでくれてありがとう( ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) (2021年10月30日 16時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゆ。(プロフ) - 最初から最後まで感情が揺さぶられて毎度ページを開く度にドキドキしまくった…(><)ラストの方ほんとにしんどくて心臓きゅってなった(；；)辛いけど綺麗な終わり方しててとても感動しました！素敵な作品をありがとう！ (2021年10月30日 12時) (レス) id: 7bb8e59749 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ゴリラの末裔さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございませんっ！勿体ないお言葉…！！ありがとうございます！！！ (2021年10月13日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの末裔 - 神はここにいた、、、、、 (2021年10月10日 23時) (レス) @page47 id: 566df7a38f (このIDを非表示/違反報告)
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