薬中野郎 ページ15
ＮＯside
「お前、何してんだ」
「っ、ハハッ！久しぶりにお怒りかよ」
「勝手な真似はするなってあれほど言っただろ」
ここは県内でも田舎の方に建設されたとある廃墟。ここでは今、梵天の主力メンバーが集結していた。その理由は、先日流れたニュースが原因である。今まで死体処理が完璧だったはずの梵天が、初めて死体の処理をし損ねていた。そしてあろう事か、監視カメラの破壊までもし忘れていたのだ。
しかも、今回は三途春千夜の単独行動。流石に梵天の首領である佐野万次郎も怒りを抑えられなかった。彼は先程から何度も何度も三途春千夜を殴っているが、殴られている本人は、薬のせいかとても心地良さそうな顔をする。顔面は血塗れなのに、気持ちよさそうにする彼を、周りから見たら異様だと思うだろう。
「わー、痛そう」
「殺されないだけまだマシだろ」
「今回のは完全に三途の単独だからね。俺知らない」
「つーか、さっさと殺そうぜあの薬中野郎」
「一応
それから何時間経っただろう。ようやく手を止めた佐野万次郎は、立ち上がる。何度も両腕を振り下ろししていたのに息すら上がらない。これが、過去に“無敵のマイキー”と呼ばれた男だ。
「喋れるか、三途」
「一応」
「お前、本当に気持ち悪いな。何で喋れる？気絶でもしとけばいいのに」
「褒め言葉として受け取っとくぜ」
佐野万次郎に引き続き、三途春千夜も立ち上がる。しかし、流石に立つのは厳しいのか、直ぐに近くのボロボロになったソファに座る。
「お前、何でこんなことした」
「…ムカついた奴がいたから」
「は？」
「薬も切れてたし衝動に駆られるまま殺った」
「じゃあ
佐野万次郎は三途春千夜に問う。しかし、三途春千夜は迷っていた。彼女の、五月雨Aの名を出そうかどうか。しかし、ここで彼女の名前を出しても、嘘の情報を流しても、結局半分の確率で殺される。なら正直に言って、後は神の審判に任せようと、三途春千夜はそう思った。
「…五月雨A」
その言葉を聞くと、佐野万次郎は一瞬でポケットの中に入っていた拳銃を三途春千夜の額に当てた。
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エリザベス女王 - う､､､目から滝が､､､！武道のタイムリープで幸せになってるといいですねぇ､､､✨三途君の恋が､､､あの裏には恋心があったなんて､､､⁈伏線回収上手すぎです‼︎素敵な小説ありがとうございました！ (2022年7月29日 19時) (
レス) @page47 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆたん…！！こちらこそ読んでくれてありがとう( ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) (2021年10月30日 16時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ち ゆ。(プロフ) - 最初から最後まで感情が揺さぶられて毎度ページを開く度にドキドキしまくった…(><)ラストの方ほんとにしんどくて心臓きゅってなった(；；)辛いけど綺麗な終わり方しててとても感動しました！素敵な作品をありがとう！ (2021年10月30日 12時) (レス) id: 7bb8e59749 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ゴリラの末裔さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございませんっ！勿体ないお言葉…！！ありがとうございます！！！ (2021年10月13日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの末裔 - 神はここにいた、、、、、 (2021年10月10日 23時) (レス) @page47 id: 566df7a38f (このIDを非表示/違反報告)
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