28話 ページ29
貴方side
｢ねぇ、蒼人｣
｢ん？｣
｢泊めろ｣
夜中の12時。何だかんだで話す事は話してゲームをした後。
家に帰ってもどうせ寝れないだろうから泊めて貰おうと思った。
｢別にいいけどお前のその変な癖いい加減抜けて欲しいわ｣
｢死んどけお前。私の傷を抉る気か。ひどぉい、傷付いたぁ〜｣
｢あー…泊める気失せたわ｣
｢Aちゃん渾身のロリボをその様に扱うなど許さん！……本当に泊めて｣
｢分かってるわ。着替えは俺の部屋にあるから｣
｢え…キモっ｣
｢はぁ？ちゃんとお前用の収納があるからそっから触れてすらねぇよ｣
｢へいへい｣
軽口の叩き合いはそれ位にしておいて、そそくさと風呂へ向かう。
普通なら、男の家で風呂に入るなんて何が起こるのか分からないから辞めろ、だの、男は皆狼だと言うだろうが、私と蒼人の間ではそう言う間違いは何があっても起こらない。
そういう目で見れないし。向こうもそうだ。
蒼人はああ見えても私の事をよく分かっているヤツで、気の置けない家族みたいなものであった。
何かあれば真剣に相談に乗ってはくれるし、泣いているとかなんかは全力で助けてくれる。何だかんだ良い奴ではある。
絶対に本人には言わないが。
｢風呂上がったー。歌いたいんだけど｣
風呂上がりに髪から落ちる雫をタオルで拭き取りながらソファに座れば飯を食ってからにしろ、と目の前に白ご飯に味噌汁、肉じゃがが置かれた。
｢お、蒼人の料理久しぶり｣
｢家庭の味｣
｢それは言えてるお前の料理は何気に美味い｣
目の前の料理をペロリと平らげて再び歌いたいと手を合わせる。
｢何の歌？投稿？｣
｢天月くんのー！めっちゃ良きやで！？イデア！！！｣
｢はいはい｣
軽く私の事をあしらうと、すかさずパソコンを立ち上げ、録音の準備をしてくれる。
何回かコイツの家で録音する事もあったので今更歌うことに抵抗は無い。
｢ほれ。歌えるぞー｣
｢ん。あざ。｣
私がヘットフォンを付け、マイクの前にスタンバイして、合図を送れば音楽が流れてくる。
私は好きな部分がある。
“さよならもちゃんと伝えられぬまま 立ち尽くした”
“大切な物は目に見えない”
“君が僕に教えてくれたんだよ”
“歩き出した 砂の海原”
この歌詞には酷く心が打たれ、最初聞いた時には酷く涙を流した。
こう言う歌は絶対に叫ぶように歌ってしまうが、心が込めやすいので非常に良い。
｢っ…はぁ…はぁ……終わったよ蒼人｣
｢お前うるせぇよ。馬鹿みてぇに叫びやがって｣
余りにも酷く文句を言ってくるので脳天に軽く拳骨をお見舞いしてやった。
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SPica(プロフ) - クソ細かいんですがDAYBREAK FRONTLINEでデイとブレイクの間、フロントとラインの間にスペースはないですよ……(ﾎﾞｿｯ)すごくこの作品が好きで時々見に返ってきます (2022年11月29日 9時) (
レス) @page1 id: de6f1cf850 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - ベットで悶えてるレイちゃん･･･、あれLIVEの余韻ひたひたの時の私です(((( (2019年7月24日 12時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主ちちゃんより１つ歳上なんですが、こういうことあったらいいなと思いました。 (2019年4月8日 22時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、すごい笑いましたw夢主ちゃんの性格好こです笑笑！更新頑張って下さい！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
推し - 笑ったりにやにやしたり(それも笑いだけど)めっちゃ楽しませてもらいました！高評価の仕方がわからなかったのでコメントしておきます！ (2019年3月1日 22時) (レス) id: 0ae925b25f (このIDを非表示/違反報告)
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