23皿 ページ23
あの慌ただしい合宿から数週間。
すっかり落ち着いて、いつも通りの日々を送っていた。
もうすぐ毎年授業がなくなるこの連休期間。
普段、学校に通うために親元を離れている子なんかは帰省したりすることが多い。
「そういえば、Aはこの連休中どうするの？」
『あ、そうそう。私ちょっと実家に帰省することになったの。』
「そう、いつも通りね。」
『そうじゃなくて、次学校来るの秋の選抜。』
「は、はぁぁあ！？」
普段のえりなからは想像できないような大きな声で、叫ばれる。
こうなるだろうと予想はしていたので、特に驚くこともなくやり過ごす。
「え、学校は！？選抜の結果は！？」
『えりな、頼んだ！』
少しふざけた感じで返すと、えりなの2度目絶叫が響きわたることになった。しかも、若干怒り気味で。
その後、落ち着いて真面目に説明する。
要するに、この連休から実家に帰り、連休明けの夏休みまでの学校は休む。夏休み中は最初から最後まで実家で過ごし、次に学校に顔を出すのは秋の選抜、ということになる。
「そ、そんなの許されるわけが…」
『仙左衛門さんからは許可もらいました。』
抜かりのなく用意している私に呆然とするえりな。
確かに今までの実家に戻る時だって、頻度こそ多かったが長くても1週間程度。
それが急に1ヶ月以上にも伸びると驚くのも無理はないだろう。
だけど、今の私にとってはこれは絶対に必要なことで何よりも優先しなければいけないことなのだ。
「…ダメよ、そんなの。だってAは、秋の選抜だってあるじゃない。それに、夏休みはいつもより私の業務が増えるの。Aにだってついてきてもらおうと…」
『えりな。ごめんね、私にもやるべきことがあるの。』
えりなと私は似ている。
それは、全く違う分野だし、周りの環境も違った。
だけど、どうしても根本的なところは同じで、どうしても他人だとは思えなかった。私もえりなも。
「ちゃんと、連絡しなさいよ…」
『毎日でも電話しようか？』
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水愛(プロフ) - Ｒ!Ｎさん» コメントありがとうございます！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月22日 7時) (
レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ!Ｎ(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください！ (2019年10月21日 23時) (レス) id: 5067a2983b (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - チョコ味噌スープさん» ありがとうございます！コメントもらえてすごく嬉しいです。これからも頑張っていくので、よろしくお願いします！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味噌スープ - 初感想頂きました！！頑張ってください！応援してまぁす！ (2019年10月19日 22時) (レス) id: 956f84dad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水愛 | 作成日時：2019年8月13日 16時
