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その後は大変だった。
可愛いーって言って抱きついてくる女子。
少し顔を赤くして、下を向く男子。
俺、今まで生きててよかった なんて言いながら涙を流す人。
まさに阿鼻叫喚。
おい、トップクラスのチルドレングループがこれで大丈夫なのかよ なんて思いつつも、女子たちにもみくちゃにされながら私も思いっきり笑った。
1番最初に正気に戻ったサフラ姉さんによって、この事態はおさまった。
そして、ある程度話は戻され、どうして私がこの国にいるのかという説明をした。
「そっか、Aのお父さんがあの…」
と、何か知っているようだったので、少し驚いた。
聞いてみると、父の会社はこういった紛争地域では有名らしく、この国に父が来た時に一時期話題になっていたそうだ。
「じゃあ、なおさらAのこと、しっかり守らないとね。」
やっぱり父の会社はチルドレングループへの補助も少ししていたようで、グループからの好感度は割と高めである。
そんな会社に勤めていた父を、誇らしく思った。
私は父と母に憧れていた。
人のために働いて、いつも私にとって大切なことを教えてくれる父。
優しく微笑んで、いつも私の意思を尊重して見守ってくれる母。
だから、2人のようになりたいと思った。
自己満足だけのエゴなのかもしれないけど、確かに自分の意思だったから曲げたくなかったんだ。
『ねえ、私、守られるだけなのは絶対に嫌なの。
たから、私にもみんなを守らせて。』
そのために、私は強くなりたい。
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水愛(プロフ) - 白の悪魔さん» ありがとうございます!もうすごく嬉しいです!これからまた頑張っていくので、よろしくお願いします! (2018年4月2日 17時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
白の悪魔(プロフ) - とてもステキな作品だと思い、評価を満点にさせてもらいました。お気に入り作者に登録させて頂きます。これからも頑張って下さい。 (2018年3月20日 0時) (レス) id: 468f3e0f33 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - ようね。さん» そう言ってもらえると嬉しいです、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年1月12日 15時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
ようね。(プロフ) - これからも応援してます! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 6cd0983997 (このIDを非表示/違反報告)
ようね。(プロフ) - とても面白かったです!好みドンピシャでした! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 6cd0983997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水愛 | 作成日時:2017年12月31日 19時